ドル・円が102円半ば、世界的な低金利継続観測強まる-ユーロ重い

東京外国為替市場ではドル・円相場 が1ドル=102円台半ばで推移。世界的な低金利環境が続くとの見方が 広がり、地政学リスクに対する過度の警戒が和らぐ中、円買い圧力が後 退したことがドル・円を支えた。

午後3時48分現在のドル・円相場は102円54銭前後で、日中の値幅 は102円45銭を下値にわずか11銭にとどまった。ユーロ・円相場は小動 きながら1ユーロ=137円台を回復。同時刻現在は137円06銭前後となっ ている。

ウエストパック銀行の市場ストラテジスト、イムリー・スパイザー 氏(オークランド在勤)は、「円は通常、セーフヘブン(安全な逃避先 )なので、一般的にリスク選好度と一致する」と指摘。「新たなニュー スがない中でウクライナの影響は時間と共に低下している。新たに悪い ニュースが出てこない限り、リスク選好度がさらに圧迫されることはな いだろう」と話した。

ユーロ・ドル相場も小動き。域内景気の低迷があらためて意識され る中、1ユーロ=1.3370ドル付近で上値の重い展開が続いた。

スパイザー氏は、「ECB(欧州中央銀行)の追加緩和期待は別と して、ユーロ圏の経済指標はこのところかなり悲惨だ。長期的観点から は、域内の成長見通しは米国の足元にも及ばず、そうしたことがある時 点で為替により意味のある形で反映され始めるだろう」と語った。

リスクオフ解消

今週は小売売上高の不調などを受けて、米国で低金利の長期化観測 が強まったほか、英国でもイングランド銀行(英中央銀行)のカーニー 総裁の発言を受けて同国の早期利上げ観測が後退。また、日本やドイツ では4-6月の国内総生産(GDP)がマイナスに落ち込んだことで、 追加刺激策への期待が高まった。

世界的な低金利継続観測を背景に14日の欧米市場では株価が続伸し た一方、債券利回りが低下。15日の東京市場では日本株が前日までの4 連騰の反動から小安く推移する場面もあったが、取引が進むにつれてプ ラスに転じた。

ユニオン・バンクのトレーダー、白井万雄氏(ロサンゼルス在勤) は、ドル・円は米国の金利が下がっている割には下がらないと言い、地 政学リスクでも新たな材料がない中で、「今までリスクオフになってい たマーケットが少し戻してきているという感じ」と指摘。「リスクオン になっているというよりも、リスクオフを解消してきているというよう な、ニュートラルなポジションが戻ってきているという感じではない か」と話した。

ロシアはウクライナ南東部の戦闘地域に人道支援物資を輸送するた め停戦を提案した。プーチン大統領は訪問先のクリミアで、ウクライナ の紛争を終わらせることに取り組む考えを表明した。

--取材協力:大塚美佳、Kevin Buckland.

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