ゴールドマンの頭脳でも勢いづかなかったモメンタムファンド

上場投資信託(ETF)には単純な 運用戦略(例えば「金投資」)と、より野心的な戦略(「過去の価格の モメンタムとボラティリティに基づいて資産全般にダイナミックに配 分」)がある。

ALPSディストリビューターズは米オイル・ファンド(戦略:基 本的に原油投資)といった単純なETFだけでなく、ダイナミックな資 産配分方針を採用するより野心的なETFも提供する。こうした野心的 なETFは「ゴールドマン・サックスの専門知識を利用できる」手段だ と宣伝されていたものの、投資家はこれらのETFに資金をダイナミッ クには配分してこなかった。その結果、ALPSはこれらのETFを安 楽死させることにした。

ALPS/GSモメンタム・ビルダー指数ETFシリーズは、過去 の価格モメンタムとボラティリティ、相関に基づくゴールドマンの戦略 の使用許可を得て市場を出し抜こうとした野心的な商品グループだった が、運用開始以降、投資家の関心を得られず今月、設定から2年足らず で清算が決まった。

同シリーズ4本はいずれも運用資産が約340万ドル(約3億4800万 円)以下。4本が全てひどい運用成績だったわけではないが、卓越した 成績でもなかった。数学やウォール街最強の頭脳の力があれば、「バン ガード500インデックスファンド」より高いリターンを得られるといっ た古い考えを信じているなら、本当に悲しいことになる。

ベンチマークとして恐らく最適とは言えないだろうが、S&P500 種株価指数と比較すると、これらのETFの運用が開始された2012年12 月以降にS&P500種は配当を含めたベースで約40%のリターンだっ た。一方、「ALPS/GSリスク調整済みリターンUSラージキャッ プ・インデックスETF」は38%。「ALPS/GSモメンタム・ビル ダー・マルチ・アセット・インデックスETF」は9.5%。「 ALPS/GSモメンタム・ビルダー・グロース・マーケッツ・エクイ ティーズ・アンド・USトレジャリーズ・インデックスETF」はマイ ナス11%。「ALPS/GSモメンタム・ビルダー・アジア(日本以 外)・USトレジャリー・インデックスETF」はマイナス2.7%。

ALPSは13日の発表文で「現在の市場環境とファンドの運用資産 の成長見通しを考慮した上で、取締役会はファンドを清算することがフ ァンドと株主にとって一番の利益になると判断した」と説明した。

原題:Goldman Sachs Expertise Can’t Help Momentum Funds Gain Momentum(抜粋)

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