ユーロ圏:4-6月は予想外のゼロ成長-独仏伊がそろって不振

ユーロ圏経済は4-6月(第2四半 期)にプラスの予想に反してゼロ成長となった。域内で経済規模の大き いドイツとフランス、イタリアがいずれも成長できなかった。低インフ レとウクライナ危機の深刻化に対し、域内経済が脆弱(ぜいじゃく)で あることが浮き彫りとなった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が14日発表した4-6 月のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比変わらず。1-3月 (第1四半期)は0.2%増だった。ブルームバーグがまとめたエコノミ スト37人の調査中央値では0.1%増が見込まれていた。

同時に発表された7月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値 は前年同月比0.4%上昇。速報値と一致したものの、インフレ率は6月 の0.5%から低下した。

当局者らは経済の停滞に加え、欧州中央銀行(ECB)が目安とす る水準の半分にも満たないインフレ率、ロシアとウクライナの対立激化 による経済リスクの高まりなどの難題に直面している。ECBのドラギ 総裁は先週、見通しが悪化した場合は6月に発表した異例の刺激策を拡 大するとの決意をあらためて表明した。

INGグループのユーロ圏担当チーフエコノミスト、ペーター・フ ァンテンハウト氏(ブリュッセル在勤)は「地政学的な緊張は当面緩和 されないので、成長ペースが今年下期に加速する公算はほとんどない」 と発言。ECBは「年内は現状維持だろう。一段の非伝統的措置につい ての大きな判断は2015年まで待たねばならない」と付け加えた。

ユーロ圏は昨年、過去最長のリセッション(景気後退)から脱却。 このけん引役だったドイツでは4-6月のGDPが前期比0.2%減 と、2013年1-3月以来のマイナス成長となった。フランスは予想外の ゼロ成長、イタリアのGDPは0.2%縮小し、08年以降で3回目のリセ ッションに陥った。

原題:Euro-Area Pickup Stalls as Big Economies Fail to Grow (Correct)(抜粋)

--取材協力:Jeff Black、Stefan Riecher、Kristian Siedenburg、Ian Wishart.

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