8月14日の米国マーケットサマリー:円ほぼ全面安、株は続伸

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3368   1.3364
ドル/円            102.46   102.42
ユーロ/円          136.98   136.88


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,713.58     +61.78     +.4%
S&P500種           1,955.18      +8.46     +.4%
ナスダック総合指数    4,453.00     +18.88     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .41%        .00
米国債10年物     2.40%       -.02
米国債30年物     3.19%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,315.70    +1.20     +.09%
原油先物         (ドル/バレル)   95.42     -2.17    -2.22%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が主要31通貨のほとんどに対して 下落。ウクライナと中東の危機的状況が緩和に向かうとの観測から、逃 避としての円買いが後退した。

先週の米新規失業保険申請件数が予想以上の増加と発表され、ドル 指数は軟調。ドイツ経済のマイナス成長とフランスの景気低迷で、欧州 中央銀行(ECB)の追加緩和観測が広がり、ユーロは対ドルで年初来 安値に近い。

モントリオール銀行の世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソ ン氏(ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、「地政学的な問題はまず 表面化した時に市場に大きく影響する。状況が良くならなくても、時間 の経過とともに市場はこれに慣れてしまうものだ」と指摘。「今の市場 は日銀の追加緩和に備えたポジション固めの初期段階に入ろうとしてい る」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時35分現在、円は対ユーロで0.1%安い1 ドル=136円98銭。対ドルでは0.1%安の1ドル=102円49銭。一時は5 日以来の安値となる102円66銭を付けた。ユーロは対ドルでほぼ変わら ずの1ユーロ=1.3365ドル。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%下げて1021.24。

◎米国株式市場

14日の米国株は上昇。ウクライナ危機がエスカレートするとの観測 が後退した。この日発表された週間新規失業保険申請件数は予想以上に 増加した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.4%上昇の1954.96。ダウ工業株30種平均は61.78ドル (0.4%)高の16713.58ドル。

スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンランダ ー氏は「相場は地政学ニュースに応じて浮き沈みを繰り返している。過 去24時間は非常に静かで、それがこの日の支援材料となった」と述べ、 「米国の全体的な雇用市場は引き続き強気だ。しかし欧州経済にはいく らか慎重なトーンがみられる」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場では30年債が続伸。米経済成長の伸び悩みや、欧州の債 券に対する米国債の上乗せ利回りがここ10年余りで最大となっているこ とを受け、この日の30年債入札(発行額160億ドル)では強い需要が見 られた。

30年債入札での最高落札利回りは2013年5月以来の低水準だった。 投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.60倍。過去10回の入札の平均 は2.40倍だった。新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことを受 け、30年債利回りは朝方も下げていた。エコノミストらは10年債利回り の年末予想を3%未満に引き下げた。

キャボット・マネー・マネジメントのマネーマネジャー、ウィリア ム・ラーキン氏は「極めて順調な入札だった」とし、「市場参加者らは 利上げ開始が来年後半にずれ込むとの見方に移りつつある」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時54分現在、既発30年債利回りは前日比5ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.19%。8日には3.18%と、13年6月6日 以来の低水準を付けた。同年債(表面利率3.375%、2044年5月償還) 価格は32/32上げて103 1/2。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日続伸。米失業保険申請件数が予想以 上に増加したことを受けて労働市場に関する楽観が後退、低金利が続く との観測が強まった。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「労働市 場に関する懸念が再び台頭している」と指摘。「地政学的な展開を背景 に、安全逃避の買いも続いている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.1%高の1オンス=1315.70ドルで終了した。一時 は0.6%値上がりする場面もあった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は急反落。世界的な供給超過の兆しがあるなか、ユー ロ圏の景気回復が足踏みしていることを嫌気した。ロンドンの北海ブレ ント原油は1年1カ月ぶり安値。

ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の石油市場調査グローバル 責任者、マイク・ウィットナー氏は「原油市場は供給超過だ」と指摘。 「大西洋側の原油在庫は潤沢だが需要はさほど強くない。米国でも供給 は十二分にあり、世界中どこでも十分足りている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比2.01ドル(2.06%)安の1バレル=95.58ドルで終了。ロンドン ICEのブレント9月限は2.27ドル下げて102.01ドル。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE