米国株:続伸、ウクライナ情勢の緊張に緩和の兆し

14日の米国株は続伸。ウクライナ危 機がエスカレートするとの観測が後退した。この日発表された週間新規 失業保険申請件数は予想以上に増加した。

百貨店コールズは上昇。四半期業績が予想を上回った。小売り大手 ウォルマート・ストアーズは0.5%の小幅高。既存店売上高が振るわ ず、利益予想を下方修正した。通信機器メーカーのシスコ・システムズ は下落。売上高の伸びはほぼ横ばいかゼロとの見方を示したことが背 景。ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険 会社バークシャ ー・ハサウェイのクラスA株は初めて20万ドルを突破した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%上昇の1955.18。ダウ工業株30 種平均は61.78ドル(0.4%)高の16713.58ドル。

スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンランダ ー氏は「相場は地政学ニュースに応じて浮き沈みを繰り返している。過 去24時間は非常に静かで、それがこの日の支援材料となった」と述べ、 「米国の全体的な雇用市場は引き続き強気だ。しかし欧州経済にはいく らか慎重なトーンがみられる」と続けた。

S&P500種は7月24日に記録した過去最高値からは最大3.9%下落 した。オバマ米大統領がイラク過激派への空爆を認めたほか、ウクライ ナでの紛争で世界貿易が悪影響を受けるとの懸念が背景にある。

失業保険申請件数

米労働省の発表によると、新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週比2万1000件増の31万1000件だった。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は、「失業保険申請統計は相場を少しは 動かす材料かもしれないが、夏季の失業保険申請件数にはある程度のボ ラティリティーがあることも考慮する必要がある」と指摘、「失業保険 申請件数が予想より高くても、低金利が長く維持されるという事実で相 殺される」と続けた。

コールズは3.3%上昇。第2四半期の1株当たり利益は1.13ドル と、アナリスト予想の同1.07ドルを上回った。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種採用企業 で今四半期決算を発表した企業の約75%で利益がアナリスト予想を上回 った。また65%で売上高が予想を上回った。

アナリスト予想によると、S&P500種採用企業の第2四半期の増 益率は9.7%、売上高は4.3%増となっている。

ボラティリティ指数

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 ( VIX)は3.7%下げて12.42だった。5日連続低下は5月以来で最長と なる。

S&P500種産業別10指数のうち9指数が上昇した。特にヘルスケ ア関連株と公益事業株が上げた。

バークシャーは1.6%高の20万2850ドル。同社を50年近く率いるバ フェット会長の資産構築に向けたビ ジョンの正当性があらためて示さ れた格好だ。

原題:U.S. Stocks Advance on Speculation of Easing Tension in Ukraine(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa、Joseph Ciolli、Noah Buhayar.

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