ドイツ10年債利回り、一時1%割れ-ユーロ圏の日本化を懸念

14日の欧州債市場でドイツ国債が上 昇し、10年債利回りは一時1%を割り込んだ。10年以上も景気低迷に苦 しんだ日本と同様の状況を回避するため、欧州中央銀行(ECB)が行 動を余儀なくされるとの見方が広がった。

アイルランドからギリシャに至るユーロ参加国の国債は軒並み値上 がり。4-6月(第2四半期)のドイツ経済が予想を上回る幅のマイナ ス成長となったほか、フランスはゼロ成長だったことがこの日発表のデ ータで示された。利回りが過去最低を更新する状況は、日本や米国、英 国が実施した量的緩和に踏み切ることなくECBが景気を回復させるの は難しいとの市場の見方を示唆している。

フランクフルト・トラストの資産配分責任者、クリストフ・キント 氏は「ここで強気なら、量的緩和などを期待する必要がある」とし、 「インフレ率は極めて低く成長率も失望されられる。ちょっと日本のよ うな雰囲気だ」と語った。

ロンドン時間午後4時14分現在、ドイツ10年債利回りは前日比1ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.02%。一時 は0.998%と、ブルームバーグが1989年にデータ集計を開始してからの 最低を付けた。同国債(表面利率1.5%、2024年5月償還)価格はこの 日、0.11上げ104.475。

ブルームバーグが集計したデータによると、先進国で10年債利回り が1%を下回っているのは日本とスイスのみ。

ドイツ連邦統計局の14日発表によると、4-6月の国内総生産( GDP)速報値は前期比0.2%減。ブルームバーグがまとめたエコノミ ストの予想中央値は0.1%減だった。1-3月(第1四半期)は0.7%増 に改定された。同日発表された4-6月のユーロ圏GDPは前期比変わ らず。1-3月は0.2%増。エコノミスト調査の中央値では0.1%増が見 込まれていた。

アイルランド10年債利回りは一時7bp下げ2.087%と、ブルーム バーグがデータ集計を始めた1991年以来の低水準。同年限のベルギー国 債利回りもこれまでの最低となる1.389%を付けた。

原題:German Yields Below 1% as Japan-Style Slump Seen Pressuring ECB(抜粋)

--取材協力:Rainer Buergin.

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