割引券を使わず買い物する「愚かな夫」こそ米経済の救世主か

米百貨店メーシーズで大幅な割引を 提供するクーポンを使わずに買い物するのは愚か者だけだ。これは、少 なくとも妻に叱られたニュージャージー州の一部のライターの間ではよ く知られた事実だ。

実際にグーグルで「メーシーズのクーポン」で検索すると、5 万7000件余りの結果が表示される。その中には25%割引を提供する「フ レンズ・アンド・ファミリー」プログラムの様々なクーポンもある。 「ダミー・ハズバンド(愚かな夫)」というプログラムがあれば必ず人 気になるだろうに、悲しいことにグーグルではそれが存在する形跡はな かった。

13日にはメーシーズの株価も大きく値下がりした。少なくとも割引 クーポンのようなプロモーションに同社の利益率が低下した一因がある のではないか。

米国では4-6月(第2四半期)の経済成長率が4%、失業率が6 年ぶり低水準近くとなっているにもかかわらず、消費とそれに依存する 銘柄は若干低迷傾向にある。

消費者は気まぐれで理解するには非常に苦労する謎の存在だ。米商 務省が13日発表した7月の小売売上高は前月比ほぼ変わらずと、ここ6 カ月で最悪の結果だった。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予 想中央値(0.2%増)も下回った。

株式市場に目を向けると、S&P500種株価指数を構成する小売株 は年初来で3.4%下落。耐久消費財と衣料品のメーカーの株価は5%余 り値下がりし、24業種で最大の下げとなっている。

小売業は間違いなく、マクロ経済の危機の前兆を知らせる最も重要 な「炭鉱のカナリア」の一つだ。13日発表の米小売売上高を受けて多く の市場関係者は経済成長見通しを見直すことになった。ウォール街の見 方をまとめるなら、消費関連産業が繁盛するためには雇用の改善と減税 が必要だということだ。あと、愚かな夫ももう少し必要かもしれない。

原題:How Dumb Husband Can Help Economy or at Least Macy’s Share Price(抜粋)

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