エボラ出血熱の実験ワクチン、誰に投与されるべきかが問題に

カナダ政府が、ヒトでの実験が実施 されていないエボラ出血熱のワクチン最大1000回分を提供する方針を示 したことにより、関係当局の間で健康な人々にこのワクチンを投与する べきかどうかが問題になっている。当局者らは西アフリカでの感染拡大 の阻止を目指している。

世界保健機関(WHO)は、感染者に対しては実験的な治療が施さ れる可能性があるとの見解を示している。ただ、カナダ政府が提供する 予防ワクチンの取り扱いについては判断を示していない。エボラ出血熱 の死者が1000人を超え、感染拡大の勢いが衰える兆しが全く見られない 中で倫理的判断がなされようとしている。

米ジョージタウン大学のペレグリノ臨床生命倫理研究所のケビン・ ドノバン所長によると、実験的ワクチンの最初の投与対象は最前線で勤 務する医療関係者となる見込みだ。これらの人々は効果が実証されてい ない医薬品のリスクを理解し、恩恵を受ける上でより適切な状況にある と考えられるからだと同所長は語る。

ドノバン所長は電話インタビューで「定期的にウイルスにさらされ ている人々がこのワクチンの投与を受けるべきだ。医療関係者は医学的 知識がありリスクと効果を理解していると考えられるため、倫理的に考 えて許容度が高い」と述べた。

この「VSV-EBOV」と呼ばれるワクチンは、カナダ国立微生 物学研究所が開発。ヒトへの実験は実施されたことがなく、安全性と効 果は不明だ。カナダ政府は13日、800-1000回分をWHOに提供し、自 国で必要となる場合に備え少量を国内で保管する方針を示した。

原題:Unproven Ebola Vaccine Raises Question of Who Should Get It (1)(抜粋)

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