円が対ドルで7日ぶり安値、米低金利長期化観測でリスク選好

東京外国為替市場では円が対ドルで 7営業日ぶり安値へ下落。米国の低金利政策が長期化するとの見方を背 景とした日米株高を受け、リスク選好に伴う円売りが先行した。

ドル・円相場は一時、1ドル=102円66銭と今月5日以来の水準ま で円安が進行。午後3時15分現在は102円60銭前後となっている。

外為どっとコム総研の川畑琢也研究員は、「ドル・円はしっかりだ が、お盆休みということで実需もどの程度出ているか不透明だ」と説 明。その上で、「テクニカル的には三角もちあいを上抜けてきているの で、短期的には上方向に行きやすい」と円の軟調地合いを指摘した。

ユーロ・円相場は1ユーロ=136円台後半から一時137円14銭と、前 日の海外時間に付けた6日以来の円安値(137円18銭)付近まで円が軟 化し、同時刻現在は136円99銭前後。一方、ユーロ・ドル相場は1ユー ロ=1.33ドル台半ばで上値の重い展開が続いた。

この日は欧州時間にユーロ圏の4-6月の域内総生産(GDP、速 報値)が発表される。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査で は、同0.1%増が見込まれている。これに先立ち発表されたフランスの 4-6月のGDPは前期比変わらずで、市場予想の0.1%増を下回っ た。また、ドイツの4-6月のGDPは前期比0.2%減。市場予想 は0.1%減だった。

バークレイズの逆井雄紀FXストラテジスト(ニューヨーク在勤) は、ユーロ圏では経済指標が弱含んでおり、対ロシア制裁の影響も含め て「成長の先行き懸念」があると指摘。「そうするとECB(欧州中央 銀行)の一段の緩和期待も出てくると思うので、そういう意味でもユー ロは重たい展開が続く」と話していた。

低金利長期化観測で株高

13日の米国株は上昇。米小売売上高が市場予想を下回り、米金融当 局が利上げを急がないとの見方が広がり、S&P500種株価指数は2週 間ぶり高値を付けた。14日の東京株式相場も上昇し、日経平均株価の上 げ幅は100円を超えた。

逆井氏は、米小売売上高で米金融当局の見方が変わるとは思わない が、雇用統計でも賃金などが伸びておらず、米金融当局としては「利上 げを急ぐというような話ではない」と指摘。実際、米株が上昇する一 方、米長期金利が低下しており、市場は米国の緩和長期化と受け止めた と説明した。

ポンドは対ドルで約4カ月ぶり安値を更新。イングランド銀行(英 中央銀行)のカーニー総裁が利上げを急がない方針を示したことを受 け、ポンドが急落した海外市場の流れが続いた。

一方、韓国銀行(中央銀行)はこの日、2013年5月以来となる利下 げを決定した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査 では、18人中14人が利下げを予測。結果発表後、韓国ウォンは対米ドル で上昇した。

--取材協力:大塚美佳.

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