日本株4日続伸、リスク選好と円安推移-電機、建設広く買い

東京株式相場は4日続伸。世界的な 低金利の長期化観測を背景にしたリスク資産選好の動きが広がり、為替 の円安推移も好感された。電機株のほか、情報・通信や建設、パルプ・ 紙株など幅広い業種が高い。

TOPIXの終値は前日比8.37ポイント(0.7%)高の1270.50、日 経平均株価は100円94銭(0.7%)高の1万5314円57銭。

みずほ信託銀行の荻原健チーフストラテジストは、「米国の利上げ 観測の後ずれ、欧州の景気停滞観測、日本の国内総生産(GDP)の想 定通りの悪さ。マクロが悪いと、低金利長期化でリスク資産には安心感 がある」と指摘。米欧日株の中で見ても、「日本株は割高感がなく、出 遅れ感がある」と話した。

米商務省が13日に発表した7月の小売売上高(速報値)は、前月比 変わらずとここ6カ月間で最も悪かった。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト予想は0.2%増。為替市場では、世界的な低金利の長期化観 測から円への逃避需要が後退し、きょうのドル・円は1ドル=102円60 銭台と、前日の東京株式市場の通常取引終了時点102円25銭から円安方 向で推移した。

ウクライナ、中東情勢も小康状態を保ち、リスク回避姿勢が和らい だ13日の欧米株は米S&P500種株価指数が0.7%高、独DAX指数 が1.4%高。米国株オプションの指標で、投資家の恐怖心理を示すシカ ゴ・ボラティリティ指数(VIX)も4営業日連続で低下している。

日本株は7月30日以来の4連騰となり、8月に入ってからの下げを 順調に取り戻しつつある。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執 行役員は、日本株を取り巻く投資環境が改善する中、「行き過ぎた急落 の後だけに、日経平均で1万5500円以下の水準では安定した反動局面が 続きやすい」との見方を示していた。

機械受注、予想下振れも反応薄

一方、取引開始前に発表された日本の6月の機械受注は、船舶・電 力を除く民需で前月比8.8%増だった。事前予想は前月比15.3%増。大 和証券投資戦略部の日本株シニアストラテジスト、高橋卓也氏は「もっ と下げても良いが、機械株指数もプラスを維持し、良くも悪くもないと いう相場反応」と指摘。今後秋口に向けた政策対応期待もあり、きょう の日本株への影響は限定的としていた。

東証1部33業種は紙パ、空運、建設、海運、通信、鉱業、医薬品、 保険、電機、陸運など28業種が上昇。不動産、その他金融、水産・農 林、非鉄金属、繊維の5業種は安い。鉱業は前日のニューヨーク原油市 況の反発、海運はばら積み船運賃指標の連騰が支援材料だった。

売買代金上位ではソフトバンク、鉄建、ソニー、熊谷組、NTT、 JFEホールディングス、花王、大成建設、日本航空、オリエンタルラ ンドが上昇。これに対し、第1四半期が3割超す営業減益だったアイフ ルが急落、三菱地所や三井不動産、アルバック、住友金属鉱山も下げ た。東証1部の売買高は18億3783万株、売買代金は1兆5702億円。代金 が連日で1兆5000億円台にとどまったのは、7月29日以来。値上がり銘 柄数1246、値下がり444。

--取材協力:院去信太郎.

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