債券は上昇、5年債入札順調で買い優勢-長期金利は0.5%割れ目前に

債券相場は上昇。欧米市場での長期 金利低下に加えて、きょう実施の5年債入札が順調な結果となったこと を受けて買いが優勢だった。長期金利は0.5%割れ目前となった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前日比6銭高の146円16銭 で開始し、午前は3銭の値幅で推移した。午後零時45分の入札結果発表 後には146円19銭まで上昇し、結局は7銭高の146円17銭で引けた。

UBS証券の井川雄亮債券ストラテジストは、5年債入札は「良い 結果だった」と述べた。「海外市場で金利が低下したことを受けて、長 期金利は0.5%割れを試す展開。月後半に向けて年金などの年限長期化 の需要が意識され、利回り曲線はブルフラット(平たん)化しやすい」 と話した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは同1ベーシスポイント(bp)低下の0.50%と 8日以来の低水準で開始し、その後も同水準で推移した。0.5%割れと なれば昨年4月8日以来となる。

20年物149回債利回りは0.5bp低い1.36%。30年物の43回債利回りは 一時0.5bp低い1.655%と7月30日以来の低水準を付けた後、1.66%で推 移した。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、海外金利低下や需 給の引き締まりで金利はじり安と指摘。「欧米では前日も金利低下が継 続した。金融緩和長期化の思惑でドイツ10年債利回りは1%割れをうか がう展開。米国では利上げ前倒しの懸念が後退している」と語った。

13日の米国債相場は上昇。10年債利回りは前日比3bp低下の2.42% 程度。同日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇し、10年債利回りは過去 最低に接近した。

5年債入札

財務省が実施した表面利率0.2%の5年利付国債(118回債)の入札 結果によると、最低落札価格は100円25銭と事前予想と一致した。小さ ければ好調とされるテール(最低と平均落札価格との差)はゼロ銭と前 回と同じ。投資家需要の強弱を示す応札倍率は4.87倍と昨年11月以来の 高倍率となった。

内閣府がきょう発表した6月の機械受注統計では、船舶・電力除く 民需がは前月比8.8%増加となり、市場予想の15.3%増加を下回った。 同時に発表した7-9月見通しは前期比2.9%増となった。

三井住友アセットマネジメントの宅森昭吉理事・チーフエコノミス トは、「7-9月期見通しは前期比2.9%増となったが、製造業が前期 比0.5%減の見込みになるなどパッとしない内容」と説明した。

--取材協力:赤間信行.

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