シェールブームで世界の原油供給潤沢-08年の高騰は再来せず

イラクやリビア、ウクライナ、パレ スチナ自治区ガザでの戦闘と、世界景気の拡大は原油相場の上昇を意味 するはずだ。しかし、原油相場は下落している。

6年前、イランの核計画をめぐって緊張が高まり、世界経済が1970 年代以降で最も力強い持続的成長を示す中、原油相場は過去最高値の1 バレル当たり147ドルに達した。そして現在、米国の指標原油である WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)は10営業日にわ たって100ドルを下回り、欧州の指標である北海ブレント原油は1年1 カ月ぶりの安値まで下げている。

この変化の背景にあるのは、シェールブームだ。米国の原油生産 は27年ぶりの高水準に増加し、供給は2008年以降、日量300万バレル余 り増加している。国際エネルギー機関(IEA)は12日、供給過剰は原 油市場が不足に陥るのを防いでいると指摘。バンク・オブ・アメリカ (BOA)やシティグループ、BNPパリバも同様の見方を示してい る。

シティグループの商品調査責任者、エドワード・モース氏は12日、 ニューヨークからの電話インタビューで「北米は、かつては輸入してい た原油を信じ難いほど大量に生産している。世界はそれほどの原油を必 要としていない」と指摘した。

原題:World Awash in Oil Shields Markets From 2008 Price Shock: Energy(抜粋)

--取材協力:Naomi Christie.

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