アリババ、9600億円以上の収入も-アリペイとの新たな合意で

史上最大規模となる可能性がある新 規株式公開(IPO)を控えた中国の電子商取引運営会社アリババ・グ ループ・ホールディングは、オンライン決済会社アリペイ(支付宝)と 交わした新たな合意により、同社の将来価値に基づいて94億ドル (約9600億円)以上の収入を得られる公算がある。

12日の当局への届け出によると、アリペイあるいは同社の親会社が IPOを目指す場合、アリババがこの支払いを受ける権利が生じる。従 来の合意では60億ドルが上限となっていた。アリババはさらに、アリペ イの税引き前利益の37.5%に対する恒久的な権利を得るほか、当局の承 認を前提に株式の約3分の1を購入できる。

米当局に提出された資料によれば、アリババは今回、中小企業向け 融資部門をアリペイの親会社スモール・アンド・マイクロ・ファイナン シャル・サービシズに5億1800万ドル相当の現金および7年分の年間手 数料と引き換えに売却することでも合意した。

この売却により、アリババの金融サービス資産はIPOで同社株を 購入する見込みの海外投資家ではなく、中国籍の投資家が所有すること になる。また、アリペイ事業に関連する金融や規制上のリスクをアリバ バのバランスシートから取り除く一方、アリババが得られる利益を増や す仕組みとなっている。

アリババ創業者の馬雲(ジャック・マ)会長は、外国人出資比率に 関する中国の規制を理由に2011年にアリペイを分離し、自身が支配する スモール・アンド・マイクロ・ファイナンシャルの下に置いた。当時、 この分離は株主のヤフーとの対立を招いた。

そのヤフーは発表資料で、アリババの12日の届け出が示した条件の 概要について、協調的にまとまったものだと説明。合意を支持すると表 明した。

アリババに30%余り出資するソフトバンクは、今回の合意が全ての 当事者に有益だと指摘。広報担当の長田真理子氏は電話で、この再編を 支持すると述べた。

原題:Alibaba May Reap at Least $9.4 Billion From Finance Arm Deal (1)(抜粋)

--取材協力:Jonathan Browning、Zijing Wu.

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