8月13日の米国マーケットサマリー:円が下落、株は反発

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3365   1.3369
ドル/円            102.43   102.26
ユーロ/円          136.89   136.72


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,651.80     +91.26     +.6%
S&P500種           1,946.72     +12.97     +.7%
ナスダック総合指数    4,434.13     +44.87    +1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .41%        -.02
米国債10年物     2.41%       -.04
米国債30年物     3.24%       -.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,314.50    +3.90     +.30%
原油先物         (ドル/バレル)   97.41      +.04     +.04%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで1週間ぶりの安値。世 界的に低金利政策が長期化するとの見方が広がり、円に逃避する動きが 後退した。

朝方は7月の米小売売上高統計を受けて、ドルは下げる局面もあっ た。賃金の伸び鈍化による買い控えで、小売売上高は前月比ほぼ変わら ずだった。ポンドは主要16通貨すべてに対して下落。イングランド銀行 (英中央銀行)は賃金の伸び悩みを指摘した。ブラジル大統領選に出馬 する候補者が飛行機事故で死亡したことを受けて、レアルは不安定な動 きとなった。株式相場は世界的に堅調。

クレディ・アグリコルのマクロストラテジスト、マーク・マコーミ ック氏(ニューヨーク在勤)は「主要10カ国を眺めてみると、それぞれ の中央銀行間で経済成長見通しのばらつきが顕著になっている」と指 摘。「日本では弱い国内総生産(GDP)統計が発表された。これで日 銀の追加緩和の可能性が再び注目される。恐らくは来年だろう」と述べ た。

ニューヨーク時間午後2時10分現在、円は対ドルで0.2%安い1ド ル=102円45銭。一時は6日以来の安値となる102円54銭を付けた。円は 対ユーロでも0.2%下げて1ユーロ=136円96銭。ドルは対ユーロでほぼ 変わらずの1ユーロ=1.3368ドル。ポンドは0.7%下げて1ポンド =1.6692ドル。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.1%上昇し1021.90。

◎米国株式市場

13日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は2週間ぶり高値をつ けた。米小売売上高が前月比変わらずだったことで、米金融当局は利上 げを急がないとの観測が広がった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.7%上昇の1946.72。ダウ工業株30種平均は91.26ドル (0.6%)高の16651.80ドル。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「米国外での出来事が若干落ち着き始めたとの感触はある。また小売 売上高の統計内容を見ると、米当局が近く積極的に利上げに動くことは ないと言えそうだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは1年ぶり低水準に接近した。賃 金が伸び悩む中で7月の米小売売上高は前月比ほぼ変わらずとなり、景 気が勢いを増すのは厳しくなるとの観測が広がった。

米財務省がこの日実施した10年債入札(発行額240億ドル)では最 高落札利回りが約1年ぶり低水準となった。30年債は4営業日ぶりに反 発。14日には30年債入札(発行額160億ドル)が実施される。市場では 来年6月までに米政策金利が引き上げられるとの見方が後退した。この 日はまた、予想より弱い経済指標を背景にドイツや日本で国債相場が上 昇した。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「小売売上高は弱い内容だった」とし、「金融当局 は低金利を早計に切り上げるリスクよりは、長期間維持し過ぎる方を選 ぶだろう。当局はスラック(たるみ)を懸念している」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時44分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.41%。一時2.47%に上げる場面もあった。8 日には2.35%と、13年6月20日以来の低水準を付けた。同年債(表面利 率2.5%、2024年5月償還)価格はこの日、11/32上げて100 25/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。世界的な景気懸念を背景に、金は 原油換算で約4カ月ぶりの高値水準となっている。この日は金1オンス で最大13.58バレルの原油購入が可能と、3月18日以来の高水準となっ た。7月の米小売売上高は前月比変わらずと、ここ6カ月間で最悪の内 容だった。

RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア市場ストラテジスト、ト ム・パワー氏は電話インタビューで、「産油国での戦闘にかかわらず、 世界の原油供給状況に不安が無いのは明白であり、成長懸念があるため 需要も恐らく急増しないだろう」と指摘。「世界的な情勢不安は一方 で、金価格を押し上げている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.3%高の1オンス=1314.50ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は小反発。供給不安や余剰原油の積み出し能力に比べ て前日の下げは行き過ぎていたとの見方が広がり、ロンドンの北海ブレ ント原油は1%以上反発した。

BNPパリバの商品市場戦略責任者、ハリー・チリンギリアン氏 (ロンドン在勤)は電話取材に対し、「ブレントは売られ過ぎの状態 だ」と指摘。「余剰原油をアジアに運ぶ能力を考慮すると、これまでの 調整は下げ過ぎだと思われる。北海の生産設備メンテナンスで供給が減 少していることも、ブレントの底値を堅くしている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比22セント(0.23%)高の1バレル=97.59ドルで終了した。ロンドン ICEのブレント9月限は1.26ドル高の104.28ドル。

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