米国株:S&P500種2週ぶり高値、経済統計利上げ観測遠のく

13日の米国株は上昇。S&P500種 株価指数は2週間ぶり高値をつけた。米小売売上高が前月比変わらずだ ったことで、米金融当局は利上げを急がないとの観測が広がった。

アマゾン・ドット・コムは上昇。チャンネルアドバイザーによる と、7月の既存店売上高は40%増加した。バーテックス・ファーマシュ ーティカルズを中心にヘルスケア関連株が上昇した。一方、百貨店のメ ーシーズは下落。利益が予想に及ばなかったことが影響した。

S&P500種株価指数は前日比0.7%上昇の1946.72。7月30日以来 の高値。ダウ工業株30種平均は91.26ドル(0.6%)高の16651.80ドル。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「米国外での出来事が若干落ち着き始めたとの感触はある。また小売 売上高の統計内容を見ると、米当局が近く積極的に利上げに動くことは ないと言えそうだ」と述べた。

米商務省が発表した7月の小売売上高(速報値)は季節調整済みで 前月比ほぼ変わらずと、ここ6カ月間で最悪の結果だった。特に自動車 が落ち込んだほか、賃金の伸び鈍化で消費者の買い控えが見られた。

先月発表された第2四半期の実質国内総生産(GDP、 季節調整 済み、年率)速報値は前期比4%増加。米雇用者は7月までに6カ月連 続で20万人超の増加だった。

S&P500種は7月24日に記録した過去最高値からは最大3.9%下落 した。イラクやイスラエル、ウクライナでの紛争によって世界経済の成 長ペースが減速するとの懸念が背景にある。この日の終値は最高値 を2.1%下回った。

イラク情勢

過激派武装組織「イスラム国」が勢力を広げたイラク北部では、ク ルド人部隊が拠点奪還を目指し戦闘を繰り広げている。一方で同国のマ リキ首相は、各国からの支持を失いつつも続投に固執する姿勢を崩して いない。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リチャ ード・シーシェル氏は、「数多い地政学的な問題が今のところやや落ち 着いたか、後回しにされている」と述べ、「投資家にとっては、ポジシ ョンを積み増すかどうかを見極める機会となり、実際にこの日はそうい う動きだった」と続けた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は8.7%下げて12.90だった。

10指数いずれも上昇

S&P500種産業別10指数はいずれも上昇。特にヘルスケア関連株 と情報技術関連株が値上がりした。バーテックスは3.9%高と、S& P500種銘柄の中で最も値上がりした。

バイオテクノロジー企業インターミューンは14%高。同社は仏サノ フィやスイスのロシュ・ホールディングなど複数の欧州製薬大手から買 収案を提示されたと報じられた。

アマゾンは2.2%高。チャンネルアドバイザーは同社売上高の伸び 率は年初から毎月上昇していると指摘した。

メーシーズは5.5%安。集客のための値下げが利益マージンを圧迫 し、利益が予想を下回った。

原題:S&P 500 Climbs to 2-Week High as Slow Retail Sales Fuel Fed Bets(抜粋)

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