米Tモバイル買収の有力候補はディッシュ-スプリント撤退で

衛星テレビ米国2位のディッシュ・ ネットワークがTモバイルUSを統合すれば、国内無線通信市場で強力 な第4の事業者が誕生すると、ムーディーズ・インベスターズ・サービ スやマッコーリー・グループのアナリストが指摘した。ディッシュがT モバイルUSと合併すれば、260億ドル(約2兆6600億円)相当の無線 周波数帯や全米規模の有料テレビサービスを保有することになる。

米携帯電話会社スプリントが先週、TモバイルUS買収計画を棚上 げしたことで、傍観者だったディッシュが買収候補者として業界再編の 波に加わる可能性が出てきた。ディッシュはこれまでの買収を通じて、 無線通信ネットワーク開設や既存の携帯電話サービス事業者の能力拡大 に使える独自の周波数帯免許を獲得してきた。

ムーディーズのアナリスト、ニール・ベグリー氏は12日のリポート で、「ディッシュにとって無線通信事業進出と映像部門の顧客にブロー ドバンドサービスを提供するための長期的ソリューション開発で最良の 手段は、Tモバイルの経営権取得だ」と指摘した。

Tモバイルの広報担当アン・マーシャル氏とディッシュの広報担当 ボブ・トーブス氏は共にコメントを控えている。

ディッシュのチャーリー・アーゲン会長は5月、Tモバイル買収を めぐりスプリントと競うよりも事態を静観する意向を示す一方、両社が 合意に達しない場合には買収に乗り出す用意があると表明していた。同 会長は先週、スプリントの買収協議打ち切りで自社の選択肢が広がった として、次の動きを検討していることを明らかにした。

マッコーリー・キャピタルUSAのアナリスト、エイミー・ヤング 氏は12日のリポートで、「待機戦略が奏功した」と指摘。同氏はディッ シュのTモバイルに対する現金と株式による買収提案で提示額が1株当 たり約35ドルになる可能性がある」と予想、「ディッシュとTモバイル の組み合わせは市場に大きな変革をもたらす」との見方を示した。

原題:Dish Seen as Favored T-Mobile Suitor After Sprint Pulls Out (2)(抜粋)

--取材協力:Cornelius Rahn.

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