米企業の思い上がりが強気相場つぶす恐れ,今回は謙虚さが朗報

米株式市場の強気相場が持続するに は、企業による採用ペースの加速や設備投資の増強、在庫の積み増しが 必要だという声もあるが、果たしてそうだろうか。

モルガン・スタンレーの米国株チーフストラテジスト、アダム・パ ーカー氏は、そう単純ではないと言う。こうした状況は全て経済成長に プラスになり得るが、行き過ぎれば企業の利益率を脅かしかねない上、 過去5年半でS&P500種株価指数をほぼ3倍に上昇させた現在のサイ クルの終わりを早める恐れがある。

パーカー氏は11日のブルームバーグテレビジョンの番組で、経営者 がいい気になれば過剰な採用や在庫、設備投資につながると述べた上 で、「そうした事態にならなければ、上昇サイクルが終わる可能性は浮 上せず、緩やかで安定し長期にわたり持続するサイクルとなり得る」と 語った。

パーカー氏と同僚は11日付のリポートで「思い上がりと負債」がど のサイクルでも天井の印だと述べ、最近の動向は相場の天井が近いとは 言い難いと指摘。米企業は採用の面で自制心を見せており、設備投資は 依然として抑制されている上、売り上げと比較した在庫水準は利益率に 対し大きな問題にはならないペースで伸びていると分析した。

負債に関しては、企業は金利費用を以前よりもはるかに容易にカバ ーできる十分な資金を得ており、モルガン・スタンレーの試算による と、大企業1500社のインタレスト・カバレッジ・レシオは過去5年間で 2倍に高まったという。

原題:Arrogance Kills Bull Markets and Good News Is This One Is Humble(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE