米国株:下落、ウクライナ情勢への懸念再び強まる

12日の米国株は下落。投資家は地政 学的動向を注視している。エネルギー株は下落。ロンドンの北海ブレン ト原油の大幅安が影響した。

音声認識ソフトのニュアンス・コミュニケーションズは下落。第3 四半期売上高がアナリスト予想を下回った。コンソル・エナジー は2.4%下落した。一方、鉱山会社のニューモント・マイニングは上 昇。

S&P500種株価指数は前日比0.2%低下の1933.75。ダウ工業株30 種平均は9.44ドル(0.1%)下げて16560.54ドル。

USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)のチーフ株 式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は、「この夏の株式相場は、 経済統計や企業のファンダメンタルズよりも地政学的な材料に左右され ている」と述べた。

S&P500種は7月24日に記録した最高値1987.98からは最大3.9% 下落した。イラクやイスラエル、ウクライナでの紛争によって世界経済 の成長ペースが減速するとの懸念が背景にある。

ドイツの欧州経済研究センター (ZEW)がまとめた8月の独景 況感指数は前月を下回り、8カ月連続での低下となった。ユーロ圏の弱 い成長回復に加え、ウクライナ危機が景況感への重しになっている。

ウクライナ情勢

米国はロシアに対し、人道支援という名目で軍を派遣しないよう警 告したものの、ロシアからウクライナ東部に向けて支援車両が向かって いる。ウクライナは現状のままでは国際的な取り決めに従っていないこ とを理由に、入国を認めない方針を示した。

ロシアのラブロフ外相とシュタインマイヤー独外相が救援部隊の支 援をめぐり電話会談したことがロシア外務省のウェブサイトで発表され ると、株価は下げ幅を縮小した。

イスラエル当局者はパレスチナ自治区ガザをめぐる長期的合意に向 けたパレスチナ側との交渉で、引き続き大きな隔たりがあることを明ら かにした。

イラクのマリキ首相は軍当局者との会議を開き、次期首相候補に指 名されたハイダル・アバディ氏に首相の座を譲らない意向をあらためて 示した。

ボラティリティ指数

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は0.7%下げて14.13だった。

S&P500種産業別10指数のうち7指数が下げた。この日のロンド ンの北海ブレント原油は1年1カ月ぶり安値で引けた。国際エネルギー 機関(IEA)は供給のだぶつきを指摘し、中東で供給障害が起きるリ スクが相殺されていると分析した。

ニュアンスは9%下落。同社の第3四半期売上高は調整後ベースで 4億8680万ドルだった。アナリスト予想の平均値は4億9850万ドルとな っていた。

ニューモントは2%上昇。S&P500種銘柄の中で値上がり率トッ プ。

原題:U.S. Stocks Decline After Two-Day Rally Amid Ukraine Tensions(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh.

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