欧州債:ドイツ債利回り、1%に近い-ユーロ圏の日本化を懸念

12日の欧州債市場でドイツ国債は前 日からほぼ変わらずとなったものの、10年債利回りは1%に接近してい る。デフレスパイラルに見舞われた日本同様の状況回避を目指す欧州中 央銀行(ECB)の取り組みは不十分になるとみて、ドイツ債利回りも いずれは1%を下回るとストラテジストらは予想している。

ECBの目安の半分にも満たないインフレ率が押し上げられるよう な十分な刺激策はないとの判断で、投資家らはドイツ国債を購入してい る。ECBが主要政策金利を過去最低に引き下げ、マイナス預金金利を 導入、目標を絞った流動性措置を発表した6月以降も、インフレ期待を 示す指数は低下している。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が この日発表した8月の景況感指数は2012年12月以来の低水準だった。

Gプラス・エコノミクスのチーフエコノミスト、レナ・コミレバ氏 はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ECBの政策が ユーロ圏経済にリフレ効果をもたらし、持続可能な成長の勢いを実現す るのは無理という不信感が全体的にある」と述べ、「ドイツ10年債利回 りが1%を下回る状況に向かう道は大きく開かれている」と続けた。

ロンドン時間午後4時12分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わら ずの1.06%。8日には過去最低となる1.023%まで下げた。同国債(表 面利率1.5%、2024年5月償還)価格は104.055。2年債利回りはマイナ ス0.006%。一時はマイナス0.008%と、昨年5月23日以来の低水準を付 けた。

日本の10年物国債利回りはこの日、0.51%。ブルームバーグが集計 した先進国25カ国の国債のデータによると、日本以外で利回りが1%を 下回っているのはスイスのみ。

ZEWが発表した8月の期待指数は8.6と、前月の27.1から大きく 低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値 は17.0だった。同指数は向こう6カ月の見通しを示す。

原題:German Yields Falling Toward 1% Shows Japan-Style Risks Building(抜粋)

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