貧困層に60%の高利貸し-南アフリカ中銀が救済した銀行

南アフリカのアフリカ・バンク・イ ンベストメント(ABIL)が破たんの危機に瀕した際、南アフリカ準 備銀行(中央銀行)は貧困層が資金へのアクセスを奪われないようこれ を救済するために、通常の業務を営む金融企業に協力を打診した。

南ア中銀のマーカス総裁が10日に発表したABIL救済計画で は、100億ランド(約960億円)の資金調達の引き受け企業にバークレイ ズ・アフリカ・グループやファーストランドなど複数の金融機関が指名 された。基金の管財人はパブリック・インベストメント・コープが務め る。ABILは通常の銀行融資で必要とされる担保資産を持たない貧困 層を相手に、最高60%の年利で融資を提供している。

破たん懸念が深刻になる中、ABILの株価は1週間で95%暴落。 マーカス総裁は低所得者層320万人への銀行サービスと信用供与を維持 するために、救済は必要だと訴えた。アフリカ大陸第2の規模を有する 南アフリカ経済は、25%の高失業率とインフレ高進に苦しみ、最近では 鉱山業界のストライキで投資家の信頼感が損なわれている。

エコノメトリックスのチーフエコノミスト、アザール・ジャミン氏 (ヨハネスブルク在勤)は11日の電話取材に対し、「ABILは低所得 者融資という意味で南アフリカを象徴する重要な機関だ」と指摘。「同 行の融資の多くは労働者クラスに向けられており、これが崩壊するのは 望ましくない」と続けた。

ABILは創設当初から低所得者向け融資を目的としていた。同行 のウェブサイトによると、融資額は最低500ランド(約4800円)から最 高13万ランドで、金利は単利ベースで月間5%が上限。

マーカス総裁は10日にプレトリアで行った記者説明で、「ABIL の営業は継続される」と言明。「顧客が返済可能な融資にアクセスで き、それを使える状況でなくてはならない。さもなければ消滅してしま う」と述べた。

原題:African Bank Charging 60% Interest Rescued in Aid to Poor (2)(抜粋)

--取材協力:Andre Janse van Vuuren.

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