エボラ熱薬剤、底を突く-西アフリカで感染の医師らに送付後

エボラウイルス感染の米国人2人と スペイン人神父1人に投与された薬剤が、西アフリカの2カ国で感染し た複数の医師の治療のために送付され、現在は在庫切れの状態であるこ とを、薬剤メーカーの米マップ・バイオファーマシューティカルが明ら かにした。

ナイジェリアやリベリアなどの国々が「ゼットマップ」と呼ばれる この薬剤の送付を要請していた。マップは、規制監督当局などによって 承認されているこの薬剤の供給要請には全て応じていると述べた。同社 によると、提供は無料。

マップは資料で「投薬の提示を受けたか投薬中、またその予定の全 ての患者は、動物かヒトでまだ安全性が評価されていないこの試薬の利 用に関するインフォームドコンセント(十分な説明と同意)に対応する 能力がこれまでのケースでも現時点でも非常に高いと当社は理解してい る」と説明した。

同資料によれば、共同開発に当たったマップとデフィラス、レイノ ルズ・アメリカンの子会社は、迅速な増産に向け米政府と協力してい る。マップは「増産のため追加的な資源を投入している。試薬の緊急使 用は極めて異例だ」としている。

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・フォ ーシ所長は、少量の試薬を西アフリカに提供してもウイルス感染流行の 抑制にはつながらないと指摘。引き続き基本的な公衆衛生と感染制御策 に重点を置く必要があるとの見方を示した。

国連世界保健機関(WHO)が11日、ウェブサイトに掲載した資料 によると、西アフリカでエボラ出血熱流行によってウイルスに感染した かその疑いのある人は9日時点で1848人で、死者は1013人に上ってい る。

原題:Experimental Ebola Drug Supply Gone as Doses Sent to Africa (2)(抜粋)

--取材協力:Makiko Kitamura、Simeon Bennett、Esteban Duarte、Elise Zoker、Silas Gbandia.

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