ヘッジファンドの耳に心地よい騰落率拡散-株投資の砂場拡大か

ジーナ・マーティン・アダムス氏 が11日公表した戦略リポートには、株式投資家の耳に心地よく響くはず の6つの英単語から成る言葉がトップ近くに掲げられている。「業種間 の騰落率のばらつきが最終的に拡大するはずだ」という予測がそれだ。

米銀ウェルズ・ファーゴの株式ストラテジストであるマーティン・ アダムス氏は、銘柄間のリターンのばらつきにリポートで言及。ゴール ドマン・サックス・グループの米株チーフストラテジスト、デービッ ド・コスティン氏も今年5月に同じ問題を取り上げ、「投資機会の集 合、サンドボックス(砂場)あるいはスイミングプール」の拡大が非常 に小さく、ヘッジファンドが砂の城を築いたり、キャノンボールを行っ たりすることがなかなか難しい状況だと説明した。

S&P500種株価指数を構成する主要10業種について考えてみよ う。年初から先週までのパフォーマンスが最も良いヘルスケア関連の上 昇率は9%未満、最も悪い一般消費財関連の下落率は0.8%足らずであ り、騰落率のスプレッド(格差)は9.7ポイントとなる。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ヘッジファンドや他の 投資家の過去のサンドボックス(投資機会の集合)における騰落率拡散 を示すスプレッドは、2013年初めから同年8月8日までが21ポイン ト、09年の同じ時期が42ポイントとなっており、今年の9.7ポイントと いう数字は、1990年までさかのぼるデータで最も小さい。また、主要10 業種の過去24年平均の3分の1に届かない水準だ。

マーティン・アダムス氏はリポートで、「米連邦準備制度の緩和縮 小に伴い市場が正常化する過程で、ボラテリティ(変動性)の高止まり が続くだろうが、業種間の騰落率のばらつきは最終的に拡大するはず だ」との見通しを示した。

原題:Hedge Fund Playground Is Bound to Refill the Sand Box Eventually(抜粋)

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