債券は反発、30年債入札順調で買い優勢に転じる-超長期ゾーンが堅調

債券相場は反発。きょう実施の30年 国債入札結果が順調となったことを受けて買いが優勢に転じた。新発30 年債利回りが約1週間ぶり低水準となるなど超長期債が堅調となった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前日比2銭高の146円10銭 で開始。その後は売りが優勢になり、一時は2銭安の146円06銭まで下 落。しばらく前日終値を挟んでもみ合いとなっていたが、午後の入札結 果発表後に146円15銭まで上昇。結局は4銭高の146円12銭で引けた。

大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、30 年債入札について「そこそこ良い結果だった」と分析。「朝方に出たヘ ッジ売りの買い戻しも早々に入っている。ただ、ポジションを膨らます 感じではない」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の334回債利回 りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い0.515%で始まった後、午前は 同水準で推移した。午後は横ばいの0.51%で推移した。

超長期ゾーンは午後に買いが増えた。20年物の149回債利回りは横 ばいの1.375%で始まった後、午後に入って1.365%に低下した。30年物 の43回債利回りは一時0.5bp高い1.685%を付けたが、午後は1.67%と6 日以来の低水準を付けた。

財務省が実施した表面利率1.7%の30年利付国債(43回債)の入札 結果によると、最低落札価格は100円40銭と市場予想を5銭回った。小 さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の差)は7銭とな り、前回の14銭から縮小。投資家需要の強弱を示す応札倍率は4.06倍と 前回の3.12倍から上昇した。

今回の30年債入札について、SMBC日興証券の山田聡シニアクオ ンツアナリストは、30年債利回りが1.7%に届いていないため、水準を 重視する投資家にはやや妙味薄としながらも、「20年債買い・30年債売 りの持ち高が膨らんでいたため、一定の買い戻し需要が見込める」と指 摘していた。

東京株式相場は続伸。TOPIXは前日比0.4%高の1257.69で引け た。午前には同0.8%高となったが、午後に入ると上げ幅を縮めた。大 和住銀投信の奥原氏は、地政学的リスクなどが意識されて「株価の上値 が重い印象で債券相場はしっかりだ」と話した。

--取材協力:赤間信行.

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