8月11日の米国マーケットサマリー:株は続伸、円は対ドル下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3385   1.3410
ドル/円            102.18   102.04
ユーロ/円          136.77   136.83


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,569.98     +16.05     +.1%
S&P500種           1,936.91      +5.32     +.3%
ナスダック総合指数    4,401.33     +30.43     +.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .44%        -.01
米国債10年物     2.42%      +0.00
米国債30年物     3.24%       +.00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,310.50     -.50     -.04%
原油先物         (ドル/バレル)   97.89      +.24     +.25%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円がほぼ3週間ぶり高値から下落。 ウクライナの緊張緩和に加え、米軍の空爆でイラクの過激派イスラム組 織の進撃が抑えられているとの見方から、逃避の円買いが後退した。

ユーロは対ドルで昨年11月以来の安値に接近。データによると、ユ ーロに対する投資家の見方はこの2年間で最も弱気に傾いている。カナ ダ・ドルは予想を上回る住宅着工件数を好感して、3営業日ぶりに上 昇。ポンドは対ユーロで堅調に推移した。

ソシエテ・ジェネラルのシニア通貨ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は「不安が和らいだことから上昇 局面がまだ続いている」と指摘。「対ユーロでのポンド、および対米ド ルでのカナダ・ドルの堅調ぶりを見る限り、不安が和らいだとはいえ、 それほど強いものではないようだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時31分現在、円は対ドルで0.1%安い1ド ル=102円17銭。8日には7月24日以来の高値となる101円51銭まで上昇 していた。ユーロはこの日対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.3386ド ル。6日には昨年11月8日以来の安値となる1.3333ドルまで下げた。円 はこの日、対ユーロで0.1%高の1ユーロ=136円76銭。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数はほぼ変わらずの1021.33。先週までは週間ベースで4週連続 で上昇していた。

◎米国株式市場

11日の米国株は上昇。ロシアとウクライナ間の緊張が緩和し、米国 による空爆がイラク過激派の攻勢を弱めるとの楽観が背景。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前営業日比0.3%上昇の1936.89。ダウ工業株30種平均は16.05ドル (0.1%)上げて16569.98ドル。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツの最高投資責任者 (CIO)、ビル・シュルツ氏は「地政学的リスクが弱まっている、あ るいは好戦的なやり取りが報じられた先週半ばからは少なくとも状況が 改善しているとの認識がある」と述べ、「相場の水準は2週間前よりも 低い。資産ポートフォリオに株式を足すのであれば今が好機だ」と続け た。

◎米国債市場

米国債市場では、10年債利回りが1年ぶり低水準付近で推移。ウク ライナでの混乱が深刻化するとの観測が広がっている。

ロシアがウクライナ東部に人道支援の部隊を派遣すると表明したこ とを手掛かりに、10年債利回りは上げを消した。米国や欧州連合 (EU)、北大西洋条約機構(NATO)はプーチン大統領に対し、反 政府勢力を支援する目的での軍事行動を起こさないよう繰り返し警告し た。ロイター通信によれば、NATOのラスムセン事務総長は、ロシア が軍事介入を行う「可能性は高い」と述べた。米財務省は今週、発行総 額670億ドルの国債入札を実施する。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「ウクライナをめぐ るロシアと西側諸国との間の緊張が続いており、それを受けて米国債へ の逃避需要が見られる」と述べた。同氏はまた、5年債と7年債の買い を勧めた。国債入札を背景に両年限のパフォーマンスが他を上回るとみ ている。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時9分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.41%。一 時2.44%まで上げた。8日には2.35%と2013年6月以来の低水準に下げ た。同年債(表面利率2.5%、2024年5月償還)価格は100 3/4。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅続落。ウクライナでの緊張緩和が背 景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の先物とオ プションの未決済建玉(オープン・インタレスト)はほぼ5年ぶりの低 水準となっている。

アーチャー・フィナンシャル・サービシズのシニア市場ストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビ ューで「ウクライナからのニュースがあまりないことで、安全逃避のプ レミアムが低下している」と指摘。「株式相場の強さも金からの資金流 出につながっている」と述べた。

COMEX部門の金先物12月限は前週末比0.1%未満下げて1オン ス=1310.50ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は3営業日続伸。米国の製油量がこの時期としては過 去最高水準だったことが明らかになり、原油在庫が減少したとの見方が 広がった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「強い 製油需要というトレンドは米国でまだ続いている」と指摘。「国内需要 の結果としてWTIが支えられるという見方がある」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前週 末比43セント(0.44%)高の1バレル=98.08ドルで終了した。

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