米国株:上昇、ウクライナやイラク情勢の緊張緩和を楽観

11日の米国株は上昇。ロシアとウク ライナ間の緊張が緩和し、米国による空爆がイラク過激派の攻勢を弱め るとの楽観が背景。

バイオ医薬品のマンカインドは4.9%上昇。仏製薬会社サノフィが 世界でまだ1種類しかない吸入型インスリンの世界ライセンスを取得す るためマンカインドに最大9億2500万ドルを支払うことで合意したこと が買い材料となった。

石油・天然ガスパイプライン運営会社キンダー・モルガン (KMI)も高い。石油・天然ガスの貯蔵とパイプライン・パートナー シップを全て親会社の下に統合すると発表したことが好感された。オン ライン旅行会社のプライスライン・グループは上昇。第2四半期の予約 数が予想を上回った。

S&P500種株価指数は前営業日比0.3%上昇の1936.92。ダウ工業 株30種平均は16.05ドル(0.1%)上げて16569.98ドル。ナスダック総合 指数は0.7%上昇した。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツの最高投資責任者 (CIO)、ビル・シュルツ氏は「地政学的リスクが弱まっている、あ るいは好戦的なやり取りが報じられた先週半ばからは少なくとも状況が 改善しているとの認識がある」と述べ、「相場の水準は2週間前よりも 低い。資産ポートフォリオに株式を足すのであれば今が好機だ」と続け た。

ウクライナの人道支援

ウクライナのポロシェンコ大統領は赤十字の支援を受けてドネツク とルガンスクに国際部隊が人道支援を提供するだろうと言明した。これ より先、ロシアのラブロフ外相は支援の段取りについてウクライナ政府 と合意が成立していると述べた。

S&P500種は7月24日に記録した最高値1987.98からは3.9%下落 した。イラクやイスラエル、ウクライナでの紛争によって世界経済成長 のペースが減速するとの懸念が背景にある。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は9.8%下げて14.23だった。

S&P500種産業別10指数のうち7指数が上昇。生活必需品株や情 報技術株が上昇した。半導体のインテルは1.3%高と、ダウ平均銘柄で 最も上昇した。マイクロン・テクノロジーは2.3%高。半導体株の上げ をけん引した。

キンダー・モルガン

KMIは9%高。発表資料によると、KMIはキンダー・モルガ ン・エナジー・パートナーズとキンダー・モルガン・マネジメント、エ ルパソ・パイプライ ン・パートナーズの発行済み持ち分証券を全て取 得し統合する。

プライスラインは2.2%高。第2四半期の旅行予約は34%増の135億 ドルと、5月時点での予想(32%増)を上回った。ライバルのエクスぺ ディアの株価は1.4%値上がりした。

電気自動車のテスラ・モーターズは4.5%上昇。ドイツ銀行が同社 の株式投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げたことが材料と なった。

原題:U.S. Stocks Advance Amid Optimism Over Easing of Ukraine Crisis(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang.

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