FRB副議長:米労働参加率の低下を懸念-長期の成長鈍化も

米連邦準備制度理事会(FRB)の フィッシャー副議長は、米国で労働力の供給が伸び悩んでいることにつ いて、長期的な経済成長の鈍化につながりかねず、「懸念材料」だと述 べた。米経済は住宅部門が回復の重しになっているほか、新興市場の 「広範な」減速にも見舞われているとも語った。

同副議長は11日、スウェーデン財務省がストックホルムで開催した 会合の講演テキストで、労働参加率の低下に関し、低成長による部分が どの程度なのか「かなりの不確実性」があるとしつつも、おおむね高齢 化を反映したものだとの考えを示した。7月の米雇用統計では、労働参 加率は62.9%と1978年以来の低水準近辺となった。

同副議長は「供給面のこのような弱さがどの程度構造的なものとし て長期的な鈍化につながるか、他方で、通常よりは長めだがどの程度一 時的なものなのかは引き続き重要かつ未解決の問題だ」と話した。

米経済をめぐっては、昨年の住宅ローン金利の急上昇が一因とな り、住宅建設が落ち込み、住宅販売が冷え込んだことで、住宅部門が 「引き続き回復を圧迫している」と分析。また「回復は世界的に期待外 れ」で、途上国経済の成長減速は「広範にわたっている」と言明した。

正常化の手段ある

このほか、金利引き上げの時期が到来した場合、連邦準備制度は大 きなバランスシートを抱えつつも、金利を「目標水準近くに維持するた めの手段」があるとし、「短期金利を最終的に正常化する上で、超過準 備の付利引き上げが中心的な役割を果たすだろう」との見方を示した。

さらに、連邦準備制度が試験的に行っている翌日物リバースレポフ ァシリティーについても、「市場金利の下限の設定で有効な役割を果た し得る」と付け加えた。

一方、金融規制監督当局はヘッジファンド、保険会社、シャドーバ ンキング(影の銀行)をめぐるリスク監視の取り組み改善を図るととも に、格付け会社のパフォーマンスを向上させる必要があると指摘した。

原題:Fed’s Fischer Says Participation Drop May Reflect Slow Growth(抜粋)

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