干ばつ続く米加州、アーモンドなどへ農産物の移行進む

フレッド・スター氏の一家は、70年 以上にわたって米カリフォルニア州サンホアキンバレー有数の綿花農家 だった。世界市場の変化と水価格の上昇により、そのような状況は続か ないと同氏は考えた。

そこでスター氏(85)は、ロサンゼルス北西120マイル(約193キロ メートル)に位置するシャフター市近くにある農場の綿花の大半をアー モンドに植え替えた。アーモンドは1エーカー当たりの栽培収益が多い 上、アジアの消費者の間で人気が高まっている。

「綿花を栽培するためにエーカーフィート当たり1000ドル(約10 万2000円)も支払うことはできない」。スター氏はアーモンドの木の下 でしゃがみ、水まき機の調子を調べながらそう語る。

生産額ベースで米最大の農業州であるカリフォルニアは3年連続で 干ばつに見舞われており、気象学者らはこの状態を今後も乾燥が進む兆 候の1つとの見方を示している。スター氏の農場での農産物の植え替え は、カリフォルニア州全域で進んでいる変化の一角だ。こうした動き は、中国の牛乳価格や米国人が食べるチェリーの供給源などあらゆる面 に影響を及ぼすと予想されている。農家と住民の間では既に、水の争奪 戦が繰り広げられている。

カリフォルニア大学デービス校の農業エコノミスト、リチャード・ ハウィット氏は、長期的に見てカリフォルニア州の農業は大量生産か ら、水費用を賄うために収益の多い高価値の農産物の生産へと移行する 可能性が高いと見込んでいる。同州はアーモンドやピスタシオ、ワイン 用ブドウの栽培で有利な状況にあり、地理的には利益の上がる農産物の 栽培と輸出に非常に適しているとの見方を示した。

原題:California Drought Transforms Markets as Growers See Dry Future(抜粋)

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