【個別銘柄】保険強い、ユニチャムやSMC買い、洋ゴム急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は次の通り。

T&Dホールディングス(8795):前週末比5.8%高の1282円。4 -6月期(第1四半期)の連結純利益は前年同期比23%増の270億円だ った、と8日に発表。太陽生命を中心に子会社3社の保険料等収入が増 えたうえ、大同生命で前年同期に計上した特別損失が減少したため。前 期比2.5%減の770億円を見込む2015年3月期計画に対する進捗(しんち ょく)率は35%。東証1部33業種の上昇率トップは保険業。

東京海上ホールディングス(8766):3.7%高の3149円。8日午後 に発表した4-6月期(第1四半期)の連結経常利益は、主力の自動 車、火災を中心に保険引受収益が増え、前年同期比37%増の1162億円だ った。前期比22%増の3350億円とする15年3月期計画に対する進捗率 は35%。SMBC日興証券は、国内損保事業の収支改善傾向の継続、買 収した北米子会社群の増収持続を確認でき、好印象と分析。投資判断 「1(アウトパフォーム)」、目標株価4000円を維持した。

ユニ・チャーム(8113):5.5%高の6692円。JPモルガン証券は 投資判断「オーバーウエート」を継続し、同証のアナリスト・フォーカ スリストの最優先銘柄に追加した。業績好転、株主価値向上への執念を 評価するとしている。ユニチャムが8日午前に公表した4-6月期(第 1四半期)の連結営業利益は、ペットケア事業の好転などで185億円だ った。また、発行済み株式総数の0.79%に当たる160万株の自社株買 い、9月末株主を対象に1株を3株に分割するとも発表した。

東洋ゴム工業(5105):12%安の1678円。14年12月期の連結営業利 益計画を400億円から前期比22%増の455億円に上方修正する、と11日午 前に発表したが、市場予想の475億円に届かず、発表後に急落した。

SUMCO(3436):12%安の821円。8日に発表した1-6月期 (上期)の連結営業利益は、半導体用300ミリシリコンウエハーの需要 拡大で126億円だった。ただ三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、 世界のウエハー需要が月を追って急増していただけに、利益水準は意外 と低いと指摘。また、会社側が今回示した7-9月期計画は四半期比較 では減収減益の見通しで、大局的にウエハー需要はいったんピークアウ トしたと理解すべきとしている。

アサヒグループホールディングス(2502):4.3%高の3166.5円。 大和証券は8日、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買 い)」に上げた。上期決算を受け、全てのコア事業で増益と勢いがあ り、経営力の高さを実感したと評価。来期以降も、過去最高益を更新す ると予想している。6日公表の1-6月期営業利益は前年同期比18% 増。

SMC(6273):4.6%高の2万7960円。4-6月期(第1四半 期)の連結営業利益は前年同期比22%増の337億円だった、と8日に発 表。北米、アジアを中心に自動車関連産業向け、半導体製造装置関連向 けに自動制御機器需要が堅調に推移した。前期比4.6%増の1100億円と する15年3月期計画に対する進捗率は31%。ドイツ証券では好業績、独 自の成長努力、強固な財務体質を好感するとし、投資判断「買い」、目 標株価3万3700円を継続した。

クレディセゾン(8253):4%高の2001円。4-6月期(第1四半 期)の連結純利益は前年同期比31%増の106億円だった、と8日に発 表。クレジットサービス事業でのショッピング、カードキャッシング取 扱高の増加などが寄与した。前期比10%減の230億円を見込む15年3月 期計画に対する進捗率は46%。野村証券では、投資判断「ウエート下 げ」から「中立」に上げた。

ソニーフィナンシャルホールディングス(8729):3.8%高の1681 円。4-6月期(第1四半期)の連結純利益は前年同期比51%増の146 億円だった、と8日に発表。主力の生命保険で保険料収入が横ばい、資 産運用収益が減った影響で全体の経常収益は3%減ったが、生命保険で の標準利率改定による減益要因がなくなったほか、自動車保険の事故率 が低下した損害保険の増益が寄与した。

ミクシィ(2121):705円(16%)高の5110円でストップ高。4- 9月(上期)の連結営業利益計画を46億円から130億円に上方修正す る、と8日に発表。スマートフォンゲームの「モンスターストライク」 の好調などを踏まえた。前年同期は3億9800万円の赤字。クレディ・ス イス証券では、4-6月営業利益が47億円だったことは驚きとし、非常 にポジティブな印象と指摘した。

大和ハウス工業(1925):6.3%高の2058円。8日午後に発表した 4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は、前年同期比17%増の334 億円だった。野村証券は投資判断「買い」、目標株価2400円を継続。戸 建や分譲住宅、マンションが減る一方、賃貸住宅や流通店舗の増加、物 流施設などの建築事業が伸び、住宅のみならず、他工種へ多角化してい る強みが出た順調な滑り出しと評価した。

三井金属(5706):7.4%高の305円。15年3月期の連結営業利益計 画を240億円から250億円に上方修正する、と8日に発表。上期時点で機 能材料の販売が堅調、亜鉛やインジウム価格が想定より高めで推移して いる点などを踏まえた。前期比では、減益率が6.8%から2.9%に縮小す る見込み。

日本精工(6471):5%高の1378円。SMBC日興証券は8日、目 標株価を1500円から1750円に上げた。投資判断は「アウトパフォーム」 を継続。産業機械軸受けの数量、自動車関連の利益率の会社前提は保守 的とし、同証による15年3月期の連結営業益予想を800億円から870億円 (会社計画830億円)に増額した。

セイノーホールディングス(9076):6.8%安の981円。4-6月期 (第1四半期)の連結営業利益は前年同期比14%減の29億9200万円だっ た、と8日に発表。燃料費の高止まりやドライバー不足などが経営圧迫 要因となる中、主力の輸送事業の減益が響いた。前期比0.5%増の203億 円を見込む15年3月期計画に対する進捗率は15%。

横河電機(6841):3.8%安の1206円。4-6月期(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比21%減の26億1200万円だった、と8日に発 表。主力の制御事業を中心に売上高は2%強伸びたが、先行投資に伴う 販売・一般管理費の増加が響いた。クレディ・スイス証券は8日、国内 制御市場低迷の影響は想定以上とし、投資判断を「アウトパフォーム」 から「中立」に下げた。

山一電機(6941):12%高の729円。4-9月期(上期)の連結営 業利益計画を4億6000万円から前年同期比2.6倍の11億円に上方修正す る、と8日に発表。モバイル機器や車載機器の需要堅調を背景に、半導 体関連製品が好調に推移しているため。

東和薬品(4553):7%高の4120円。4-6月期(第1四半期)の 連結営業利益は前年同期比18%増の20億9900万円だった、と8日に発 表。高血圧症・狭心症治療剤「アムロジピン」など主要製品を中心に売 り上げが1割以上伸長、稼働率向上で原価率も改善し、薬価改定による 販売価格下落、人件費や研究開発費の増加などを吸収した。前期 比1.2%増の78億円を見込む15年3月期計画に対する進捗率は27%。

ダイフク(6383):6.5%安の1264円。4-6月期(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比9.7%減の10億1000万円だった、と8日に 発表。昨年10月から連結化した米国ウィンライト社分の上乗せ、北米・ 南米での自動車工場向けの好調などで売り上げは16%伸びたが、採算の 厳しい案件が多かった。

テンプホールディングス(2181):9.4%高の3605円。4-6月期 (第1四半期)の連結営業利益は前年同期比44%増の56億1400万円だっ た、と8日に発表。主力の派遣事業を中心に売り上げが拡大、社会保険 料等の増加や繁忙に伴う人件費増などを吸収した。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券は投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価 を3500円から4500円に上げた。

フルキャストホールディングス(4848):80円(21%)高の462円 でストップ高。14年12月期の連結営業利益見通しレンジを7億500万- 8億5100万円から13億6600万-14億6900万円に上方修正する、と8日に 発表。「アルバイト紹介」など新サービスの浸透に一定の成果があり、 今後も伸びを維持できるとみている。

パイロットコーポレーション(7846):12%高の4995円。14年12月 期の連結営業利益計画を100億円から前期比24%増の120億円に上方修正 すると8日に発表。主力の筆記具で利益率の高い自社製品の販売が国内 外で堅調、コスト削減も寄与する。期末配当も1株10円から15円に積み 増す方針。

ヨロズ(7294):10%安の1878円。4-6月期(第1四半期)の連 結経常利益は前年同期比57%減の6億3500万円だった、と8日に発表。 米国やメキシコ、中国での生産増で売り上げは1割以上伸びたが、前年 同期にあった為替差益が一転、差損になった。15年3月期計画を68億円 から前期比33%減の63億円に下方修正。

ブイ・テクノロジー(7717):7.2%安の2895円。4-6月期(第 1四半期)の連結営業損益は4億2600万円の赤字と、前年同期の7500万 円の黒字から悪化したと8日に発表。検査関連装置、露光装置や有機 EL関連装置を中心に売り上げは8割以上伸びたが、低収益案件が多か った。みずほ証券では、受注は健闘しているが、210億円を見込む15年 3月期の売上高計画の達成に不足感があり、ややネガティブとみる。

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