中国:7月CPI、政府目標下回る-政策に緩和の余地

中国の7月の消費者物価指数 (CPI)上昇率は政府目標を引き続き下回り、生産者物価指数 (PPI)も低下が続いた。価格圧力が乏しい中で、当局になお金融緩 和の余地があることが示唆された。

国家統計局が9日発表した7月のCPIは前年同月比2.3%上昇 と、6月の実績およびブルームバーグ調査の予想中央値と同じ数字とな った。7月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.9%低下と、こ ちらもブルームバーグ調査の予想中央値と一致した。

インフレの落ち着きで共産党指導部には一段の景気支援策を打ち出 す余地が生じている。中国当局は景気減速に対応するため、これまでに 鉄道関連の支出を促進し、融資規制も緩和した。

宋宇氏らゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは統計 発表後のリポートで、「政策担当者や投資家は成長回復に伴うインフレ 上昇について懸念していたかもしれないが、7月のインフレ指標を受け てそうした懸念が和らぐはずだ」と指摘。「食料品などのCPIの低下 傾向が示されていることで、政策担当者には近い将来において比較的景 気支援的な政策を維持する余地が生じるだろう」と分析した。

ブルームバーグ調査では、7月のCPIの予想レンジは前年同月 比2.0-2.6%上昇。PPIの予想レンジは0.6-1.4%低下で、6月実績 は1.1%低下だった。

PPIは7月まで2年5カ月連続で前年同月比で低下。これは1997 -99年まで2年7カ月連続以来の長期低下局面となる。ただ、7月 は2012年4月以来の小幅な低下にとどまった。国家統計局はこの日、工 業市場で需給状況が改善されつつあるとの認識を示した。

李克強首相が3月に発表したところでは、中国政府は今年のCPI 上昇率目標を約3.5%、成長率目標は約7.5%に設定している。

原題:China’s Below-Target Inflation Gives Room for More Policy Easing(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Stephen Tan.

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