債券は反落、株反発や金利低下の反動で-30年入札控えて超長期債安い

債券相場は反落。株式相場の反発や 長期金利が1年4カ月ぶり水準まで低下した反動で売りが優勢となっ た。あすに30年債入札を控えて超長期ゾーンが安かった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前週末比6銭安の146円10 銭で開始し、146円06銭まで下げた。日銀が午前の金融調節で国債買い 入れオペを通知した後は下げ幅を縮小し、3銭安まで戻した。午後に入 ると、株価の堅調推移などから再び146円06銭まで下落。結局は8銭安 の146円08銭で引けた。

バークレイズ証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、株式相 場が前週末に大幅下落した反動で戻しており、円債市場は売りが出てい ると指摘。日銀の国債買い入れオペの結果については、「午前の実勢水 準と大きく変わらない感じ。週末に上昇した5年債には売りが出たもよ うだが、相場への影響はないと思う」と話した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは同1.5ベーシスポイント(bp)高い0.515%で 開始。その後0.51%で推移したが、午後1時半すぎに0.515%を付け、 その後は再び0.51%。前週末には0.50%と2013年4月8日以来の低水準 まで達した。5年物の119回債利回りは0.5bp高い0.15%。20年物の149 回債利回りは1.5bp高い1.375%。30年物の43回債利回りは1bp高 い1.685%。

メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジストは、「グロ- バルに地政学的リスクがくすぶるため、10年債利回りは0.50-0.55%の 下の方で推移し、いずれは0.5%割れを探る」と予想する。

11日の東京株式相場は大幅反発。TOPIXは前週末比2%高 の1252.51で引けた。一時は同2.1%高となった。8日の米株相場は上 昇。S&P500種株価指数は前日比1.2%上昇の1931.59で引けた。

日銀買いオペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額9000億円)の結 果によると、残存期間1年超3年以下の応札倍率は3.74倍と前回4.66倍 から低下した。一方、3年超5年以下は6.56倍と前回の6.10倍を上回 り、5年超10年以下は3.05倍と前回の2.18倍から上昇した。

財務省は12日午前、30年利付国債の価格競争入札を実施する。43回 債と銘柄統合するリオープン発行となり、表面利率(クーポン) は1.7%に据え置かれる見通し。発行額は6000億円程度となる。

バークレイズ証の福永氏は、「入札を控えているものの、30年債は それほど売られていない。ショート(売り建て)ポジションがあって、 今の水準でも入札結果は悪くなさそうだ」と話した。もっとも、19日 に20年債入札、26日には40年債入札を控えているとし、「超長期債は相 対的に重たい展開」と言う。

--取材協力:赤間信行.

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