8月8日の米国マーケットサマリー:株反発、円は週間で上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3413   1.3364
ドル/円            102.07   102.10
ユーロ/円          136.90   136.43


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,553.93     +185.66   +1.1%
S&P500種           1,931.59     +22.02    +1.2%
ナスダック総合指数    4,371.09     +36.12     +.8%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .44%        +.01
米国債10年物     2.42%       +.01
米国債30年物     3.23%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,311.00    -1.50     -.11%
原油先物         (ドル/バレル)   97.62      +.28     +.29%

◎NY外国為替市場

8日のニューヨーク外国為替市場では週間ベースで円がドルに対し て1カ月ぶりの大幅上昇。米軍の戦闘機がイラクの武装組織を空爆し、 安全資産への逃避需要が高まった。

円はこの日の上げ幅を縮小した。ロシア国防省がウクライナとの国 境付近地帯で行っていた戦闘機による軍事演習を終了したと述べたこと が手掛かり。カナダ・ドルは続落。雇用の伸びが予想を下回り、景気が 失速している兆しが示された。

ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、エリック・ビロリア氏は、 「ある程度のリスク回避がみられる。円とスイス・フランは良好だ」と 述べ、「いくつかの不透明感が積み重なり、短期的には影響を及ぼす傾 向がある。ただ全体的な経済動向と金融政策見通しが引き続き外為市場 を支配している」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時58分現在、円は対ドルで0.1%上昇し、 1ドル=102円04銭。一時は7月24日以来の高値となる101円51銭をつけ た。週間ベースで0.6%の上げは7月11日終了週以来で最大。円は対ユ ーロで0.3%下げて1ユーロ=136円86銭。ユーロは対ドルで0.4%上昇 して1ユーロ=1.3412ドル。一時は6月5日以降で最大となる0.5%高 を記録した。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。S&P500種株価指数は5カ月で最大の上げと なり、週間での下げを埋めた。中東での危機をめぐる懸念はあるもの の、ウクライナでの緊張緩和の兆候が材料視された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.2%上昇の1931.45。上昇率は3月4日以降で最大。ダウ工 業株30種平均は185.66ドル(1.1%)上げて16553.93ドル。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネ ジングディレクターのマイケル・ジェームズ氏は「ここ1週間ほどの相 場は総じてかなり底堅い動きを見せている」とし、「多くの悪材料を消 化しながらも、大きく下げずに済んでいる」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は上げを消した。ロシアがウクライナでの緊張緩和に取 り組んでいる兆しを背景に、安全性を求める買いが減退した。

ロシア国防省はウクライナ周辺地域での戦闘機の演習を終了したと 明らかにした。オバマ米大統領がイラク空爆を承認したことを背景に、 米国債はこの日買いが先行。週間でも上昇し、10年債と30年債の利回り は約1年ぶりの低水準となった。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「ウクライナへの懸念は 弱まったと考えられている」と指摘。「最近の上昇はすべて安全逃避の 買い、地政学的リスクによるものだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時32分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.41%。一時 は6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.35% と、2013年6月20日以来の低水準をつけた。

30年債利回りは3.23%。一時は3.18%と、13年6月6日以来の低水 準となった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅反落。世界最大の金連動型上場取引 型金融商品(ETP)を通じた金保有量は今週0.5%減少し、年初来の 増加分を消した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部 門の先物とオプションの未決済建玉(オープン・インタレスト)は、5 年ぶりの低水準となっている。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「金は地 政学的なニュースに反応してきたが、安全逃避買いによる上昇は持続で きない」と指摘。「米金融当局が利上げを真剣に検討していることが分 かれば、金は下落し始めるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.1%安の1オンス=1311ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は小幅続伸。週間ベースでは0.2%下げた。ロンドン の北海ブレント原油は米軍がイラクの武装組織への空爆に踏み切ったこ とを受け一時上昇したものの、最終的に同国の供給安定につながるとの 見方から、下げに転じた。

エネルギー調査会社WTRGエコノミクス(アーカンソー州ロンド ン)のエコノミスト、ジェームズ・ウィリアムズ氏は「長い目でみれ ば、米軍の介入は原油にとって弱気材料になるだろう。クルド人を支援 することは、武装勢力から油田と領土を取り戻す可能性を高めるから だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比31セント(0.32%)高の1バレル=97.65ドルで終了。ロンドン ICEのブレント9月限は42セント(0.4%)下げて105.02ドル。

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