米国株(8日):上昇、S&P500種は3月以降で最大の上げ

米株式相場は反発。S&P500種株 価指数は5カ月で最大の上げとなり、週間での下げを埋めた。中東での 危機をめぐる懸念はあるものの、ウクライナでの緊張緩和の兆候が材料 視された。

ギャップが高い。決算で利益と売上高が市場予想を上回った。コー チも上昇。一方でソーシャルゲームのジンガは下落。通期見通しの引き 下げが嫌気された。ニューズ・コープも値下がり。決算で利益が市場予 想を下回った。

S&P500種株価指数は前日比1.2%上昇の1931.59。上昇率は3月 4日以降で最大。ダウ工業株30種平均は185.66ドル(1.1%)上げ て16553.93ドル。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネ ジングディレクターのマイケル・ジェームズ氏は「ここ1週間ほどの相 場は総じてかなり底堅い動きを見せている」とし、「多くの悪材料を消 化しながらも、大きく下げずに済んでいる」と続けた。

S&P500種は週間ベースでは前日までの時点で下げていたが、こ の日の上昇でその下げを埋め、週間で0.3%高となった。前日は4月以 降で初めて終値ベースで100日移動平均を下回り、あと60ポイント下げ ると年初来の上げが全て消える水準にあった。

ウクライナ情勢

ロシア通信はこの日、ロシアがウクライナでの衝突鎮静への努力を していると報じた。これに反応し株式相場は上昇。また午後にインタフ ァクスがロシア国防省を引用し、4日からウクライナ国境付近で行われ ていた軍事演習が終了し、部隊がそれぞれ所属する基地に帰投すると報 じると、相場は上げを拡大した。

S&P500種は7月24日に1987.98の過去最高値を付けて以降、前日 までに3.9%下落。ウクライナ情勢のほか、イスラエルとハマスの対立 激化も嫌気された。

ウィーデンのチーフ世界ストラテジスト兼株式デリバティブ調査責 任者、マイケル・パーブス氏は「ロシアや中東の地政学ニュースを見る と、米国株にとっては人道的な観点からはひどいことだが、米経済のフ ァンダメンタルズにとってはどの程度悪いニュースだろうか」とし、 「関係はかなり薄い。7月の高値から大きく下げたが、私の見方ではこ れは過度に伸長した相場環境を背景とする非常に秩序立った調整だ」と 述べた。

下げ行き過ぎの観測

この日の株式市場では、ここ最近の下げは行き過ぎとの観測が広が った。ブルームバーグのデータによれば、S&P500種の銘柄の約80% は前日、終値ベースで過去50日間の平均を下回った。

S&P500種は2011年以来、10%安の調整局面を経験していない。 株価収益率(PER、実績ベース)は17.5倍。6月には4年ぶり高水準 となる18.3倍に達した。

この日発表された4-6月(第2四半期)の米労働生産性は市場予 想を上回る伸びとなった。1-3月(第1四半期)はここ30年余りで最 大の低下だった。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。公益株は2%高と最大の 上げだった。

ギャップは5.9%高と昨年11月以降で最大の上昇率。コーチは5.4% 上昇した。

ジンガは1.4%、ニューズは1.6%それぞれ下げた。

原題:S&P 500 Advances Most Since March as Tensions Ease Over Ukraine(抜粋)

--取材協力:Henry Meyer、Namitha Jagadeesh、Callie Bost.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE