8日の欧州債市場ではユーロ参加国 の国債が総じて上昇し、一部の利回りは過去最低を付けた。オバマ米大 統領がイラクのイスラム過激派に対する空爆を承認し、地政学的リスク の高まりが比較的安全とされる国債の需要を押し上げた。

ドイツ2年債利回りは2日連続でマイナス圏に低下。今月はイラク 情勢のほかウクライナやガザをめぐる紛争を受け、域内で最も安全とさ れるドイツ国債を求める動きが強まる一方、高利回り債は売られる状況 となっていた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は7日、紛争が成 長を損なうリスクの高まりを指摘。この日はフィンランドやフランス の10年債利回りがこれまでの最低を付けたほか、イタリアとスペインの 国債は週間ベースの下げ幅を縮小した。

INGグループ(アムステルダム)で先進国市場の債券戦略責任者 を務めるパドライク・ガービー氏は「中核国の国債相場を動かす材料は 地政学的要因で、この日はまさににそれが適切だと感じる」と発言。 「短期と長期の両方で国債にかなりの買いが見られるという最近の資金 の流れに何ら変わりはない」とも語った。

ロンドン時間午後4時24分現在、ドイツ10年債利回りは前日比1ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.05%。一時 は1.023%と、ブルームバーグが1989年にデータ集計を開始して以降の 最低を付けた。同国債(表面利率1.5%、2024年5月償還)価格は0.1上 げ104.14。2年債利回りは0.009%。2013年5月23日以来の低水準とな るマイナス0.005%まで低下する場面もあった。

イタリア10年債利回りは4bp低下し2.84%、同年限のスペイン国 債利回りは5bp下げて2.58%。

フランス10年債利回りは一時5bp下げ1.441%、フィンランド10 年債利回りは1.178%まで低下し、いずれもこれまでの最低となった。

原題:European Bond Gains Push Yields to Record Lows on Iraq Conflict(抜粋)

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