米大統領:イラク空爆を承認-人道的支援で物資投下開始

オバマ米大統領は7日、イラクのイ スラム過激派に対する空爆を承認した。イラクに駐在する米当局者の安 全が脅かされた場合に空爆は実行される。大統領はまた、過激派に包囲 され「ジェノサイド(大量虐殺)」の恐れがある民間人への食料と飲料 の投下のために米軍機を派遣したとホワイトハウスでの演説で発表し た。

同大統領は武装組織「イスラム国」がクルド人自治区の主要都市で あるアルビルに侵攻すれば、過激派を攻撃すると述べた。アルビルには 米国の外交当局者が駐在している。

米軍機はこの日、シリア国境近くのイラク北部シンジャル近郊で、 過激派に脅かされている市民に対して、食料や飲料を投下した。米軍機 は全て無事に同空域を離れた。

過激派のシンジャル侵攻により、少数派のヤジディ教徒約5万人が 山間部へと逃れた。その半数が子供だ。武装集団はキリスト教徒もター ゲットにしているとオバマ大統領は語った。

オバマ大統領は過激派が「ヤジディ教徒全体の組織な殺害を求めて おり、これは大量虐殺になろう」と発言。「米国は見て見ぬふりはでき ない」と述べた。またイラクへの地上軍派遣は計画していないと説明し た。

同大統領は「わが国の軍隊の力を再び借りるよう求める声に対し、 私は慎重に抵抗してきた」と指摘した上で、「しかし米国市民の生命が 脅かされれば、われわれは行動する」と述べた。

米当局者が匿名で記者団に明らかにしたところによれば、山間部の 包囲網を破る必要が生じた場合も空爆が承認される見込み。またオバマ 大統領の演説後、別の当局者は匿名を条件に電話インタビューで、これ までに空爆は行われていないと語った。

原題:Obama Authorizes Airstrikes as U.S. Drops Food to Iraqis (1)(抜粋)

--取材協力:Aziz Alwan、Ladane Nasseri、Mariam Fam、Terry Atlas、David Lerman.

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