軽井沢に全寮制の多国籍高校開校へ-グローバル人材を育成

米国、東南アジアやアフリカなど世 界中から集まった生徒とともに長野県軽井沢で寮生活を送りながら、英 語で授業を受ける高校が今月24日に開校を迎える。次世代を担う人材の 育成を目指すという。

インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)の 発起人代表を務めるヘッジファンド、あすかアセットマネジメントの谷 家衛会長は、受験勉強に比重を置く日本の従来の教育とは一線を画した モデルを描く。「ハングリーで、才能ある子供たち」を奨学金も提供し て世界中から集め、その中で日本人が一緒に学び、グローバルに活躍で きる人材を養成するのが谷家氏の狙いだ。

国内企業が成長を求め海外進出するのに伴い、人材のグローバル化 も必要になっている。楽天やファーストリテイリングは、英語を社内公 用語にした。成長する企業を探し続けてきた谷家氏の投資家としての経 験が、新たな学校モデルが日本に必要だという思いの背景にある。

過去の投資を振り返ると「ビジネスモデルに賭けたものはうまくい かないが、人に賭けたものはうまくいった」と谷家氏は言う。「誰がや るかに尽きる」と話す。

経済協力開発機構(OECD)が、65の国・地域の15歳約51万人に 対して行った2012年の調査によると、日本は読解と科学の分野が4位、 数学は7位だった。1位は3分野とも中国の上海。一方で日本の生徒は 「問題解決への意欲」が低いと指摘している。

多様性やグローバルな考え方

谷家氏は長男が12歳の時、北京の公立学校に2年間留学させ、日本 の学校では得られない多様性やグローバルな考え方を身につけさせたと いう。自身は兵庫県の灘高校を経て東京大学法学部を卒業している。

「息子には開発途上国で、ハングリーで才能ある子供たちと一緒に 学んでほしかった」と谷家氏は話す。「日本にはそうした学校がなかっ たので、全寮制のインターナショナルスクールを設立する必要があると 思った」と述べた。

ISAK代表理事の小林りん氏によると、50人の募集枠に対し出願 数は233人。第1期生は米国や中国、タイ、マレーシア、ソマリアな ど15の国と地域から集まり、半分以上の生徒が奨学金を受けるという。 日本人生徒は全体の3割程度になるよう選考しており、今回は18人。

全寮制のインターナショナルスクールは国内では初めてと小林氏は 言う。ウェブページによると、学費は年間250万円で、寮費100万円程度 が上乗せされる。

日本語教育

奨学金では学費と寮費が最大で全額カバーされ、1学年あたり少な くとも20-30%の生徒が受けられるという。日本語は必修科目。

ISAKは国際的に通用する大学入学資格を付与する仕組みの国際 バカロレアの認定候補校で、認められれば卒業生は日本を含め世界中の 大学への受験資格を得ることになる。小林氏は来年にも承認を得られる と期待している。ISAKは文部科学省が認める日本の高等学校として の資格を持つ。

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