8月7日の米国マーケットサマリー:ダウ平均は4月来安値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3363   1.3383
ドル/円            102.02   102.10
ユーロ/円          136.33   136.64


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,368.33     -75.01     -.5%
S&P500種           1,909.58     -10.66     -.6%
ナスダック総合指数    4,334.97     -20.08     -.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .43%        -.03
米国債10年物     2.41%       -.06
米国債30年物     3.22%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,312.50    +4.30     +.33%
原油先物         (ドル/バレル)   97.56      +.64     +.66%

◎NY外国為替市場

7日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロでほぼ9カ月 ぶりの高値に上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は金融政策の 方向が米国と異なる可能性を示唆した。

ドルは主要16通貨の過半数に対して上昇。米失業保険申請件数が前 週比で減少し、4週平均は8年ぶりの低水準となった。ロシア・ルーブ ルは3カ月ぶり安値。ウクライナ情勢の緊迫化が影響した。豪ドルは対 米ドルで1カ月ぶりの大幅安。オーストラリアの失業率が上昇し、利下 げ観測が再び強まった。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダのRBCウェルス・マネジメント でグローバル・ポートフォリオアドバイザーを務めるアラン・ロビンソ ン氏(シアトル在勤)は電話インタビューで、「ファンダメンタルズの 影響も出てきて、市場はユーロ安局面に入ったとの認識がある」と述 べ、「過去数カ月間で何か変化があったとすれば、地域経済の内容が予 想以上に異なるということがはっきりした点だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時52分現在、ドルは対ユーロで0.1%上昇 して1ユーロ=1.3364ドル。前日は11月8日以来の高値となる1.3333ド ルをつけた。ユーロはこの日、対円で0.2%下げて1ユーロ=136円38 銭。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=102円05銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。ダウ工業株30種平均は4月以来の安値となっ た。予想を上回る企業決算や失業保険申請件数の減少が好感されたもの の、ウクライナ情勢の悪化懸念が重しとなった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数前比0.6%安の1909.57。ダウ工業株30種平均は75.07ドル(0.5%)下 げて16368.27。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は「朝方発表された経済指標は明るい内 容だったが、ウクライナ情勢をめぐる不確実性で影が薄れた」と分析。 「株式相場は好調な経済データに順応した動きを見せていたが、地政学 的な緊張が起きると順応は難しい」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。10年債利回りは2カ月ぶり水準に低下した。ウ クライナの危機やドイツ、オーストラリアの景気停滞を受け、逃避需要 が強まった。

米週間新規失業保険申請件数の4週間移動平均が8年ぶりの低水準 となったため、10年債は伸び悩む場面もあった。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁は地政学リスクの高まりが景気回復を損ね得る ことを認識していると述べた。ドイツ2年債利回りは一時、2013年5月 以来で初のマイナスとなった。オーストラリアの失業率が12年ぶりの水 準に上昇したため、豪国債は大幅上昇。

BTIGのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ダン・グリーン ハウス氏は「ロシアとウクライナの紛争が引き続き市場の重しになって いる。現行の利回り水準は経済の状況と合致していない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時6分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の2.42%と、5月29日以来の低水準。同年債(表面利 率2.5%、償還2024年5月)価格は14/32高の100 22/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。2週間ぶりの高値となった。米株 式相場の下落を背景に、代替投資の買いが減退した。

RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア市場ストラテジスト、ト ム・パワー氏は電話インタビューで、「ウクライナ情勢の不透明感を要 因に株式相場が下げ、金を押し上げている」と指摘。「欧州をめぐる懸 念から、株式から金に流れている資金もある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.3%高の1オンス=1312.50ドルで終了。一時は1315.50 ドルと、中心限月としては7月22日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は反発。イスラム過激派武装勢力がイラク最大のモス ル・ダムを制圧したことから、被害や混乱の深刻化が懸念された。米政 府がイラク空爆を検討していることも影響した。北海ブレント原油も高 い。

エナジー・アナリティクス・グループのディレクター、トム・フィ ンロン氏(フロリダ州ジュピター在勤)は電話取材に対し、「きょうは イラクから懸念されるニュースが流れた」と指摘。「国際的な供給に敏 感なブレントの方が、WTIより強く反応している」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比42セント(0.43%)高の1バレル=97.34ドルで終了した。

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