停戦というより再起動-アップルの特許でのサムスンとの合意

米アップルが韓国のサムスン電子と の特許訴訟を縮小すると決めたことは、停戦というよりリブート(再起 動)という意味合いが大きいかもしれない。

両社の係争は3年前、「iPhone(アイフォーン)」や「iP ad(アイパッド)」の「見た目や感じ」を模倣したとしてアップルが サムスンを批判し、サムスン側がこれに不満を持ったことが発端。争い は問題の本質を離れ、報復合戦の様相を帯びた。結局、アップルが陪審 評決で勝ち取った賠償金はサムスンの利益の1カ月分程度にすぎず、世 界のスマートフォン市場でのサムスンの躍進を阻止できなかった。

アップルとサムスンの訴訟に注目してきたワシントンの法律事務所 ディアン・モリスのロドニー・スイートランド弁護士(特許担当)は、 「アップルは何も得られなかった。アップルは世界を訴え、誰をも敵に 回した」と指摘した。

両社が米国以外で争っている全て特許訴訟を取り下げることで合意 したことは、アップルが特許戦略を見直し、ソフトウエアと半導体が組 み込まれたプラスチック製の電子機器のデザインにどの程度の付加価値 があるかという本来の問題に立ち返ることを示唆している。

市場調査会社IDCのプログラムディレクター、ウィル・ストフェ ガ氏は「恐らくデザインの特許に関する価値をきっぱりと見極める必要 がある。何らかの方法で決着させなければならない」と述べた。

原題:Apple’s Samsung Deal May Signal Reboot Over Truce in Patent War(抜粋)

--取材協力:Joel Rosenblatt.

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