英中銀:金融政策の現状維持-利上げ時期めぐり深く討議か

イングランド銀行(英中央銀行)は 7日の金融政策委員会(MPC)で、政策金利であるレポ金利を過去最 低の0.5%に据え置くことを決めた。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト47人を対象に実施した調 査で、全員が予想していた通りだった。MPCは資産買い取りプログラ ムの規模も3750億ポンド(約64兆6340億円)で維持した。

金融政策は維持されたものの、英経済の回復傾向を受けて、MPC メンバー間で今後の舵取りをめぐり意見の相違が生まれつつあるとの観 測が強まっている。カーニー総裁の下での利上げ開始時期をめぐり、元 MPC委員の間でも見方が分かれている。

アンドルー・センタンス元委員は既に利上げを開始しているべきだ ったと主張。これに対し、スシル・ワドワニ元委員は余剰生産能力が解 消されるまで待つべきだとの見解を示した。

2011年まで委員を務めていたセンタンス氏は6日のインタビューで 「後手に回りつつあることが危険だ。MPCが望ましいと思うペースよ りも急激に政策金利を引き上げる必要が生じ、経済により大きなショッ クを与えることになるだろう」と述べた。

ワドワニ氏は強弱入り混じる経済指標の解釈に不確かさがあると し、MPCの現行メンバー9人は急いで決断を下すべきではないと指 摘。「少なくとも賃金上昇の明らかな兆候が一定程度示されるまで待っ て良い」とし、「性急に利上げをして景気回復を頓挫させてしまえば、 それに伴うコストはほんの少し待つコストよりもずっと大きい」と述べ た。同氏は02年までMPC委員だった。

政策金利は5年5カ月連続で変更なしとなったものの、ワドワニ氏 は、現MPCメンバー間では賃金の伸びなどについて「非常に深い討 議」が行われているとの見方を示した。

ING銀行のエコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏(ロンドン 在勤)は「賃金がほとんど伸びず雇用市場のスラック(たるみ)の度合 が引き続き不透明な状態にあることから、英中銀は政策維持で満足して いる」と述べ、「年内に英経済が大きく勢いを失うとはみていないの で、11月の利上げに当社は前向きだ」と語った。

原題:BOE Alumni Split on Economy as Key Rate Kept at Record Low (2)(抜粋) Bank of England Bank Rate Decision History: Summary (Table) (抜 粋)

--取材協力:Jillian Ward、Mark Evans.

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