中国住宅市場、販売各社が値下げ渋り供給過剰悪化へ

中国経済に今迫っている最大のリス クが悪化しようとしている。

一部の不動産開発会社がわずか数カ月前により高値で売れていた住 宅を値下げ販売するのを渋っていることが、物件売れ残り急増の原因に なろうとしている。建設の落ち込みはすでに世界2位の経済大国の足か せとなっているが、住宅の供給過剰が住宅建設の低迷を悪化させ、規制 を緩めることで不動産業界の刺激を図る政策対応を損ねる恐れもある。

コンサルティング会社エブリデー・ネットワークによれば、中国東 部の南京市では2014年前半に販売する計画だった9件の住宅事業が年後 半に持ち越された。中国最大の不動産仲介業者を傘下に置く中原集団に よると、主要21都市で7月に市場に売りに出された住宅戸数は前月比 で25%減った。

野村ホールディングスの中国担当エコノミスト、花長春氏(香港在 勤)は、「遅かれ早かれ完成物件が市場に出回る。潜在的な買い手は値 下がりを期待し続けるだろう。政策の調整にもかかわらず、不動産市場 の弱さは変わっていない」と述べた。

中国の住宅販売は1-6月期に前年同期比9.2%減。13年は年間 で26.6%増だった。新規不動産建設は16.4%減少。不動産開発各社は販 売を遅らせたり、値下げに加え、頭金なしの住宅ローンや買い戻し保証 といった販売奨励策で対応している。

国泰君安証券の余立峰アナリスト(深圳在勤)は、需要の弱さと資 金環境の厳しさを踏まえれば見通しが暗かったため、不動産会社の販売 先送りが今年前半に「非常に幅広く」見られたと指摘。「年後半に供給 が増えれば価格下落につながるのかと聞かれれば、必ずそうなると答え る」と話した。

--取材協力:Xin Zhou.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE