債券は続落、GPIF関連報道受けた株上昇で-流動性供給入札は強め

債券相場は続落。株式相場が年金積 立金管理運用独立行政法人(GPIF)関連の報道を受けて上昇すると 売りが優勢になり、下げに転じた。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前日比4銭高の146円07銭 で開始し、146円10銭まで上昇した。しかし、午後に入ると水準を切り 下げ、12銭安まで下落。結局は8銭安の145円95銭で引けた。前日には 一時146円11銭と、中心限月で昨年4月5日以来の高値を付けた。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.515%で 開始。午後2時すぎから水準を切り上げ、0.525%に上昇。20年物の149 回債利回りは1bp高い1.39%まで上昇した。30年物の43回債利回りは 2bp高い1.695%と7月16日以来の高水準となった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは、債券市場について「GPIF関連の報道を受けて株価が上昇した ことが売り材料となった」と説明した。外国為替市場で円安となり、今 月は入札が続いて需給懸念が出ている超長期ゾーンも軟調に転じたと言 う。

東京株式相場は反発。TOPIXは前日比0.6%高の1258.12で引け た。一時は同0.7%安まで下げていたが、ロイター通信がGPIF改革 で日本株への配分を12%から20%超に増やす方向で調整と伝わり、上昇 に転じた。

財務省がきょう実施した流動性供給入札(発行額3000億円)の結果 によると、募入最大利回り較差がマイナス0.003%、募入平均利回り較 差はマイナス0.006%となった。投資家需要の強弱を示す応札倍率 は3.11倍と前回の3.79倍から低下した。今回の対象銘柄は残存期間15.5 年超から39年未満の既発国債だった。

流動性供給入札について、ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテ ジストは「比較的強めの結果だった」と分析。「日銀の国債買いオペで 吸収されて不足している銘柄は強めで落札されたものの、金利水準が低 く、ここから上値を買うには材料が必要」とも話した。

今月は四半期に1回実施の40年債入札が予定されているため、20年 債、30年債、40年債と超長期ゾーンの全年限で入札が行われる。野村証 券の松沢中チーフストラテジストは、超長期債を対象とするきょうの流 動性供給入札について、「来週から3週続く超長期債入札の前哨戦にな る」と指摘していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE