JPX日経400:パナソニクやエプソンを新規採用、ソニー除外

ことしから算出を開始したJPX日 経インデックス400の初の銘柄入れ替えが7日夕に発表された。入れ替 えは31銘柄で、パナソニックやセイコーエプソンなどが新規採用とな り、ソニーや東京エレクトロンは除外される。実施日は29日。

日本取引所グループと日本経済新聞社の公表資料によると、新規採 用はパナソニックやエプソンのほか、カシオ計算機、リコー、マツダ、 ミネベア、カルビー、アイフル、大和証券グループ本社、岡三証券グル ープ、大塚ホールディングスなど。

半面、除外はソニーや東エレク、ワタミ、スカイマーク、レンゴ ー、山崎製パン、日立造船、リンテック、日医工、フィールズ、カプコ ン、ゼンショーホールディングスなど。

SMBC日興証券のチーフクオンツアナリスト、伊藤桂一氏は「事 前予想に近い形になった」と指摘。ソニーは3年平均の株主資本利益率 (ROE)がマイナスで、直近決算もROEがマイナスだったため、除 外基準に抵触するという。一方、パナソニックは3年平均ROEがマイ ナスだが、「直近決算ではROEがプラスで、定性評価の加点で選ばれ た。業績回復基調にあるパナソニックと、そうでないソニーの違いが要 因」と話した。

クオンツアナリストらの事前予想では、パナソニックやカシオ、リ コーなどを新規採用候補とする向きは少数派だった。また、東京エレク トロンや東和薬品も、除外候補の上位銘柄ではなかった。

JPX日経400は東京証券取引所1部、2部、マザーズ、ジャスダ ックの各市場から市場流動性などによるスクリーニングでまず1000銘柄 に絞り、3年平均のROEと3年累積営業利益に各40%、選定基準日時 点の時価総額に20%のウエートを加味し、定量的な総合スコアを算出す る。さらに「独立した社外取締役の選任(2人以上)」や「IFRSの 採用・採用予定」など定性的要素も踏まえ、スコアの高い順に400銘柄 を選定する。

また同指数は、毎年6月最終日のデータを基に、8月最終営業日に 定期入れ替えを実施。その際、既存の採用銘柄に優先ルールが設けられ ており、指数採用銘柄のうち、最終スコアの順位が440位以内の銘柄を まず採用、不足する場合は最終スコアの上位から選ぶ仕組みだ。

東証情報・サービス部の田中大介氏は7日夕の記者向け説明で、 JPX日経400が「日本企業に資本効率を意識させるきっかけに、ある 程度なった。報道を見る限り、インデックスに入ることを経営目標にす る会社が出たり、企業の行動に影響を与えている」と述べた。

ただ、SMBC日興証の伊藤氏は、3年平均ROEがマイナ ス26.8%のパナソニク、6.3%のカシオ、2.3%のリコーという3銘柄が 定性とみられる加点で今回新規採用になったことについて、「もともと 時価総額が大きい銘柄が入りやすい点はあるが、インデックスが目指し ているものをあいまいにする」と指摘した。

--取材協力:野原良明.

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