イタリア債が続落、景気後退入りで高利回り債の需要減退

6日の欧州債市場では、イタリア10 年債が続落。ユーロ圏で景気回復の勢いが失われた兆候から高利回り債 の需要が減退した。

イタリア10年債続落は約4週間ぶり。この日発表された同国の4- 6月(第2四半期)国内総生産(GDP)は前期比0.2%減と、予想に 反して2期連続のマイナス成長となり、リセッション(景気後退)入り が確認された。ドイツ10年債利回りは過去最低を更新。同日公表の6月 の独製造業受注が3年近くで最大の落ち込みを示した。ギリシャ国債は 1月以来最長の下落局面となっている。

DZ銀行(フランクフルト)の調査アナリスト、フェリックス・ヘ ルマン氏は「イタリアがリセッションに戻ると予想していた人はほとん どいなかったので、これがイタリア債下落の理由になった」とし、「ド イツの製造業受注は変動が激しいことが多いが、いずれにせよ、ユーロ 圏経済は勢いを失いつつあり、ドイツでさえ影響を受けている」と述べ た。このため、イタリアとドイツの国債利回り格差がさらに縮小する可 能性は限られているとも付け加えた。

ロンドン時間午後4時27分現在、イタリア10年債利回りは前日比6 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.81%。前日は5b p上げていた。同国債(表面利率3.75%、2024年9月償還)価格はこの 日、0.560下げ108.37。スペイン10年債利回りは4bp上げ2.59%。

独経済技術省が発表した製造業受注指数は前月比3.2%低下。5月 は1.6%低下に改定された。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト30人の予想中央値では、6月は0.9%上昇が見込まれていた。 6月実績は2011年9月以来の大幅低下。

ドイツ10年債利回りは7bp低下の1.10%。一時は1.095%と、ブ ルームバーグが1989年にデータ収集を開始して以降の最低を記録した。

ギリシャ10年債利回りは9bp上昇の6.53%。5月21日以来の高水 準となる6.64%に達する場面もあった。利回り上昇は7日連続で、これ は1月27日以降で最長。

原題:Italy’s Bonds Decline With Spain’s as Economic Recovery Falters(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin.

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