NY外為:円が4カ月ぶり大幅高、ウクライナ情勢を懸念

6日のニューヨーク外国為替市場で 円が対ドルで4カ月ぶりの大幅高となった。ウクライナをめぐるロシア と西側諸国の緊張が高まり、リスク資産が敬遠された。

円は一時的にドルに対して急伸したが、これは誤取引の影響だと憶 測が流れた。ロシア・ルーブルは10日続落。東欧通貨も下落した。ウク ライナ情勢で域内の資産が回避された。ドルはユーロに対してほぼ9カ 月ぶりの高値をつけた。ドイツの製造業受注が減少したほか、イタリア はリセッション(景気後退)入りが確認された。

ウエストパック銀行の北半球通貨担当チーフストラテジスト、リチ ャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「全体的なセンチ メントはリスク縮小に傾いているようだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.5%上昇して1ド ル=102円10銭。一時は0.8%高と、4月8日以来の大幅上昇となった。 円は対ユーロで0.4%上昇して1ユーロ=136円64銭。ドルは対ユーロで ほぼ変わらずの1ユーロ=1.3383ドル。一時は11月8日以来の高値とな る1.3333ドルをつけた。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%下げて1020.65。一時 は1024.67と、2月13日以来の高水準をつけた。

ユーロが下落

ユーロは対円で3日続落。ドイツ連邦統計局が発表した6月の製造 業受注は前月比3.2%減少。ブルームバーグが調査したアナリストの予 想は0.9%増だった。

イタリアの国内総生産(GDP)速報値は4-6月(第2四半期) に前期比0.2%減。1-3月 (第1四半期)のGDPは前期比0.1%減 少した。

欧州中央銀行(ECB)は7日に政策会合を開く。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想では57人全員が政策金利の据 え置きを見込んでいる。中銀預金金利もマイナスを維持するとみられて いる。

UBSのシニア為替ストラテジスト、ジェフリー・ユー氏は「ユー ロ圏では長期にわたって経済統計の予想外の動きはトレンド的な下方向 にある」と述べた。

ブルームバーグ相関加重通貨指数

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは過去1カ月間で0.3%下落。ドルは1.6%上昇と、10カ 国通貨の中では最大の上昇率だった。円は1.3%上昇した。

オプション市場の1カ月物25デルタのリスクリバーサル率による と、ドルは円を除く主要16通貨に対して買いの需要が高くなっている。

三菱東京UFJ銀行のグローバル市場調査部門責任者、デレック・ ハルペニー氏は「ドルから離れないほうがいい」と述べ、ウクライナ情 勢は「成長にかなりネガティブな影響を与える可能性がある要素として 再び注目されている。米国の状況はかなり良好で、リスクや不透明感が 見られる時期におけるドルはどの通貨よりも強い。従って投資家はドル に動くだろう」と続けた。

米商務省が発表した6月の貿易収支統計によると、財とサービスを 合わせた貿易赤字(国際収支ベース、季節調整済み)は前月比7%縮小 し、415億ドルとなった。

原題:Yen Gains Most in 4 Months Amid Ukraine Turmoil; Ruble Drops(抜粋)

--取材協力:Kristine Aquino、Fion Li、Kevin Buckland、Lucy Meakin.

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