英スタンダードチャータード:追加制裁に直面、上期20%減益

英銀スタンダードチャータードの1 -6月(上期)決算は、アジアでの損失が響き前年同期比で20%の減益 となった。同行はマネーロンダリング(資金洗浄)防止の仕組みに問題 があったとして、米国からの追加制裁に直面していることも明らかにし た。

6日の同行発表によれば、調整後税引き前利益は33億ドル(約3380 億円)と、前年同期の41億ドルから減少した。ブルームバーグが集計し たアナリスト11人の予想平均と一致した。韓国事業は1億2700万ドルの 損失を出した。

株価は0.7%安の1208ペンスで終了した。

同行が明らかにしたところによると、ニューヨーク州金融サービス 局が同行のマネーロンダリング防止用のシステムに「幾つかの問題」を 発見した。利益の約4分の3を稼ぐアジアの景気減速への対応に苦慮す るピーター・サンズ最高経営責任者(CEO)は、さらなる難題を突き 付けられた形だ。同CEOは電話会議での自身の将来についての問い に、同行を去る計画はないと答えた。

ジョン・ピース会長は発表資料で、「上期の業績低迷は金融市場の 悪環境と韓国での問題が主因だ」とした上で、「短期的な業績問題に対 する積極的な措置を取った」と説明した。

同行は中間配当を1株当たり28.8セントに据え置いた。

発表によると、スタンダードチャータードはマネーロンダリングを めぐる問題で「金銭的制裁と是正措置命令」を受ける可能性がある。ニ ューヨーク州金融サービス局のロースキー局長は1億ドル(約103億 円)以上の支払いを求める考えだと事情に詳しい関係者が述べていた。

関係者によると、当該の問題は対イラン制裁での違反に関する2012 年の和解に基づきスタンダードチャータードに常駐していた監視官のエ レン・ジミルズ氏が発見した。スタンダードチャータードによれば、こ の監視の期間が当初合意の2年から延長される可能性もある。

--取材協力:Stephen Morris.

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