アップルとサムスン電子:米国外での特許訴訟取り下げで合意

米アップルとサムスン電子は世界各 地で繰り広げてきた特許紛争の収拾に向けて動き出した。

6日の発表資料によると、両社は米国以外で争っている全ての特許 訴訟を相互に取り下げることで合意した。対象はオーストラリアと日 本、韓国、ドイツ、オランダ、英国、フランス、イタリアでの訴訟。

今回の合意は、タッチスクリーン型スマートフォンのブームを背景 に、長期化し中傷合戦に陥ることもあった世界的な特許紛争の解決に両 社が近づいていることを示している。アップルはサムスンが「iPho ne(アイフォーン)」のデザインを模倣したと非難。サムスンは自社 の無線通信技術に関する特許をアップルが許可なく使ったと主張してい た。両社ともに決定的な勝訴の判断を得ておらず、判事からの和解勧告 が続いていた。

この日の発表に先立ち、両社の関係改善を示す幾つかの兆候が見ら れていた。アップルとサムスンは6月、米国際貿易委員会(ITC)の 決定に対する抗告の取り下げで合意した。ITCの判断を受け、昨年サ ムスンの一部旧式モデルの米国への輸入が差し止められていた。今年5 月にはアップルと米グーグルが、グーグルの携帯電話部門モトローラ・ モビリティに関連する特許訴訟を相互に取り下げることで合意したと発 表した。

ただアップルとサムスンはこの日の発表資料で、両社の訴訟合戦が 全て終わるわけではないとし、クロスライセンス契約の締結には至って いないと説明。「米裁判所で現在行われている訴訟は継続する」と述べ た。

ビラノバ大学のマイケル・リッシュ教授(法律)は電子メールで、 両社は「世界では業績がまちまちなことから、労力を費やす価値はない と判断した」と指摘。しかしクロスライセンス契約が結ばれていないた め、「小休止後、再び小競り合いを始める」可能性があると警告した。

同教授はさらに、米スマホ市場での両社のシェアがシフトしてお り、まだ決着がついていないため、米国が引き続き法廷での争いの場に なると指摘した。

原題:Apple, Samsung Strike Deal to End Patent Suits Outside U.S. (1)(抜粋)

--取材協力:Joel Rosenblatt.

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