債券は反落、先物1年4カ月ぶり高値で警戒感-午後売り優勢に転じる

債券相場は反落。日米の株式相場の 下落を手掛かりに、先物中心限月が1年4カ月ぶりの高値に達したこと で警戒感が強まり、売りが優勢に転じた。

長期国債先物市場で9月物は4営業日ぶりに反落。前日比4銭高 の146円10銭と、中心限月で2013年4月5日以来の高値で始まり、一時 は146円11銭まで上昇した。しかし、午後に入ると水準を切り下げ、取 引終了前には5銭安まで下落。結局は3銭安の146円03銭で引けた。

UBS証券の井川雄亮債券ストラテジストは、債券相場について、 「直近高値を更新した後、やや売りが出て重い展開」と説明。「金利水 準が非常に低いので、買いがついて来ない感じ」だとも話した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは横ばいの0.515%で開始。午後2時半すぎか らは0.5ベーシスポイント(bp)高い0.52%に上昇した。2年物の343回債 利回りは0.5bp低い0.06%。20年物の149回債利回りは0.5bp低 い1.38%。30年物の43回債利回りは横ばいの1.68%。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ3本(総額5300億円) の結果によると、残存期間5年超10年以下と25年超の応札倍率は前回か ら低下した。一方、10年超25年以下は上昇した。

UBS証の井川氏は、日銀買いオペについて、「残存期間5-10年 ゾーンで応札倍率が2倍台となり、強い結果と評価している」と指摘し た。ただ、オペ結果の相場全体への影響は限定的だった。

日米株安

5日の米国株相場は反落。S&P500種株価指数は前日比1%安 の1920.21で引けた。原油先物相場が半年ぶり安値を付け、採算悪化懸 念からエネルギー株が大きく下げた。ウクライナをめぐる懸念も売りを 誘った。6日の東京株式相場は続落。TOPIXは同1%安の1251.29 で引けた。一時は1.2%安まで下落した。

SMBC日興証券の土井俊祐金利ストラテジストは、地政学リスク を嫌気して米国株が下げ、日本株も調整が続く中で、債券先物が高値を 更新したと説明。「ウクライナをめぐる問題が深刻さを増し、根本的な 解決策が見当たらない中で長引く可能性は高く、債券には追い風だ」と 話していた。

--取材協力:船曳三郎.

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