イタリアなど周辺国債が下落-独債とのスプレッド縮小終了か

5日の欧州債市場ではイタリアとス ペインの10年債が下落。高利回り債の上昇基調に鈍化の兆しが見られる 中、ゴールドマン・サックス・グループなどは周辺国債のドイツ国債に 対する利回り上乗せ幅(スプレッド)縮小の動きが終わったとの見方を 示した。

イタリア10年債利回りは上昇。先月30日には過去最低の2.626%を 付けていた。ポルトガルとギリシャの国債も値下がり。この日発表され た経済指標で7月のユーロ圏サービス業の活動拡大ペースが下方修正さ れ、脆弱(ぜいじゃく)な景気回復の状況を裏付けた。これで、これま での周辺国債の値上がりは行き過ぎだったとの懸念が強まった。

ゴールドマンのストラテジスト、シルビア・アルダーニャ、フラン チェスコ・ガルザレリ両氏は電子メールで配布したリポートで、「これ 以上のスプレッド縮小はないだろう」と予想。「むしろ、イタリアにつ いて懸念している。過去数カ月にわたり、同国の経済データは予想を下 回る状況が続き、制度と構造の改革が成されていない」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時22分現在、イタリア10年債利回りは前日比6 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.76%。同国債(表 面利率3.75%、2024年9月償還)価格は0.55下げ108.86。

スペイン10年債利回りも6bp上げ2.56%と、7月10日以来の大幅 上昇となった。同年限のドイツ国債利回りは4bp上昇し117bp。

イタリア10年債と同年限のドイツ国債のスプレッドは3bp広が り158bp。先週は7月11日終了週以降で初めて拡大していた。ポルト ガルのエスピリト・サント銀行をめぐる問題がユーロ圏全体の信頼感に 影響を及ぼすとの懸念が強まったためだ。同スプレッドは2011年11月 に575bpまで広がり、昨年末は220bpだった。

英マークイット・エコノミクスがこの日発表した7月のユーロ圏サ ービス業購買担当者指数(PMI)改定値は54.2と、前月の52.8から上 昇したものの、先月24日発表の速報値(54.4)から下方修正された。同 指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。

原題:Goldman Calls End to Narrower Yield Spreads in Italy to Portugal(抜粋)

--取材協力:Max Julius.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE