あの世も不動産バブル、お墓が「死ぬほど高い」NYやロンドン

不動産バブルはあの世まで追いかけ てくるようだ。

ニューヨークやロンドンでは人口増加で墓地に回す土地が足りなく なり、死後も地価高騰に悩まされることになる。火葬の習慣がありお墓 が場所を取らないアジアでも、墓所は不足している。

ニューヨーク州の免許を持つ葬儀ディレクターのエーミー・カニン ガム氏は、「結局のところ、お墓もある種の不動産だ。値段はたいてい の人の予算圏外まで上がっている」と話した。

ニューヨーク市のブルックリンでは、お墓の値段と生きている人の ための住宅がそろって過去最高値を記録している。

ブルックリンのパークスロープ地区の端に位置する宅地面積約167 平方メートルの一戸建て住宅は、2009年に24万5000ドル(約2500万円) で売れた。不動産ウェブサイトのジローによると、現在の市場価格 は100万ドルという。同じ通りにあるグリーン・ウッド墓地では、この 住宅より狭い約70平方メートルの区画が32万ドルする。

お墓の値段が高いこともあり、米国で火葬を選ぶ人が増えている。 全米葬儀ディレクター協会(NFDA)によれば、1960年には火葬を選 ぶ人は米国民の4%に満たなかったが、12年には43%。ロンドンではさ らに高い比率の70%が火葬を選ぶという。

こうしたお墓不足を背景に、建築家や都市計画担当者は南シナ海の 浮かぶ霊園から宇宙葬に至るまで、新たな葬送の方法を立案しようとし ている。

ロンドンでは2007年にとうとう、75年以上たったお墓は掘り返して 再利用してよいという法律までできた。アジアでは、生きている人と同 様、死者たちも高層「住宅」に入居している。

原題:Scant Grave Land in NYC-London Creates Prices to Die For: Cities(抜粋)

--取材協力:Alessandra Migliaccio、Dune Lawrence、Natasha Khan.

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