【テクニカル分析】ユーロは1.35ドルへ反発も、エリオット波動が示唆

ユーロ・ドル相場はユーロ圏と米 国の景況格差などを背景にユーロの先安観測が根強いものの、テクニカ ル指標は短期的な反発の可能性を示唆している。

CMCマーケッツのストラテジスト、デズモンド・チュア氏(シン ガポール在勤)は、エリオット波動分析の観点から1ユーロ=1.35ドル が反発局面での重要なターゲットになると分析している。

ユーロは5月に2011年10月以来の高値1.3993ドルを付けた後、6月 にかけて1.3500ドル付近まで下落。第1波の形成後、7月初めにかけ て1.3700ドルまで反発し、月末に1.3400ドル割れまで反落した。1.3500 ドルは第2波にあたる7月中の下落幅の38.2%戻しとほぼ重なる。

チュア氏は、エリオット波動分析が有効となるには、ユーロの反発 が6月5日の安値(1.3503ドル)を超えてはならず、その後はユーロが 再び下落に転じると予想。「欧州中央銀行(ECB)のさらなる金融緩 和をまだ一部しか織り込んでいないことを考えると、ユーロはさらに下 落するとみている」と言う。

ユーロ・ドルは先月30日、米国内総生産(GDP)の上振れを手掛 かりに、一時1.3367ドルと12年11月以来の安値を付けた。その後、今月 1日には米雇用統計が予想ほど強くなかったことから1.3445ドルまで反 発。5日午後5時50分現在は1.3391ドル前後で推移している。

ブルームバーグのデータでは、マイナス圏での推移が続くMACD (移動平均収束拡散法)は7月中旬以降、移動平均線のシグナル線を下 回っていたが、足元では接近している。マイナス圏でMACDがシグナ ル線を下から上に抜けると、一般的に買いシグナルとみなされる。

ウエストパック銀行の外為・商品戦略グローバル責任者、ロバー ト・レニー氏(シドニー在勤)は、「短期的にはユーロがブレークダウ ン・ポイントまで反発すると予想している。私の考えでブレークダウ ン・ポイントというのは1.35ドルだ」と話す。

IG証券の石川順一マーケットアナリストも、ユーロが12年と13年 の7月安値を結んだサポートラインを下抜けたことは「明らかにユーロ 安トレンドを指している」とし、最大1.35ドルでユーロの買い戻しが収 束した後は、現在1.33ドル前半にある週足の一目均衡表の雲の下限を目 指す可能性が高いと分析。雲を下抜けた場合には「心理的節目の1.30ド ルまで行ってもおかしくない」とみている。

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