仏クレディ・アグリコル:株価上昇、保有BES株を減損処理

時価総額でフランス3位の銀行、ク レディ・アグリコルの4-6月(第2四半期)決算は前年同期比98%減 益となった。ポルトガルが救済したエスピリト・サント銀行(BES) への出資に関連する費用計上が響いた。

5日の発表資料によると、純利益は1700万ユーロ(約23億3400万 円)と、前年同期の6億9600万ユーロから落ち込んだ。ブルームバーグ が集計したアナリスト5人の予想平均は3億8740万ユーロだった。クレ ディ・アグリコルはBESへの14.6%の出資に関連する7億800万ユー ロの費用を計上。保有するBES株の値下がり分が5億200万ユーロ、 帳簿上で保有株の価値をゼロとした評価損が2億600万ユーロだった。

ポルトガル銀行(中央銀行)は3日、49億ユーロのBES救済策を 発表。同行の株主と劣後債保有者に損失を負担させる一方、優先債保有 者や預金者を保護した。今回の救済劇は、欧州連合(EU)の銀行破綻 処理をめぐる新たな枠組みの試金石となった。クレディ・アグリコルは BESの2番目の大株主だった。

クレディ・アグリコルによると、BES関連費用や一時的費用を除 けば、4-6月利益は10億ユーロに増加した。リスクの高い融資の引当 金が減少した。

ジェフリーズ・インターナショナルのロンドン在勤アナリスト、オ マル・フォール氏は「BESへの投資を100%減損処理したが、基調的 な決算内容は強く資本基盤も堅固だ」と評価した。

株価は2.2%高の10.51ユーロとなった。

ジャンポール・シフレ最高経営責任者(CEO)は記者団との電話 会議で、エスピリト・サント一族に「欺かれた」とし、「われわれに知 らされず、いかなるガバナンス(企業統治)手順の対象にもならなかっ たBESの悪慣行」を批判した。

発表文では「BESの状況と四半期決算への影響にもかかわらず、 当グループは3月の中期計画発表時に設定した軌道に沿って前進してい る」と説明した。

部門別では、法人・投資銀行部門の4-6月利益は2億6100万ユー ロと、前年同期の2億5100万ユーロから増加。企業金融ビジネスでの増 収が寄与した。フランス国内の地域銀行部門の利益は8%減の2億3500 万ユーロ。LCL部門の純利益は9.7%減の1億4500万ユーロ。

原題:Credit Agricole Profit Falls 98% on Espirito Santo Costs

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